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第51話 男の料理

エストレヤって少食だよな…。 そんなんだから体力持たねぇんじゃ? もっと食わせねぇとダメだよな。 料理かぁ…する時間もねぇよな。 放課後になりエストレヤと共に部屋に戻っていた。 いつものようにエストレヤを膝に乗せ抱きしめるながら確認する。 やっぱり少し軽くなったよな。 エッチはダイエットになるって聞いたが、ちょっと痩せすぎだよな。 …今から調理場借りたりしたら料理人に迷惑になるよな…。 放課後だから学園の調理場借りれば問題なかったりするか? どうなるかわからんが、今から行ってみるか。 「エストレヤ…今から学園の食堂行かねぇか?」 「へぇ?はい…学園の?」 「そっ学園の方。」 「…ぅん。」 制服を着替えずにのんびりしていたのは幸い、俺達はすぐに学園に向かった。 忘れ物だろうと判断されたのか誰も俺達を不審に思うことはなく、食堂についた。 食堂にはまばらだが生徒がおり、料理人も後片付けや数人の生徒の要望に応え何かしら調理していた。 「あのぉ。」 昼食時とは違い放課後の学園の食堂は静かで、席なんてどこに座ろうか迷う程空いていた。 調理場へ続く扉から声かければ料理人が一斉にこちらを向いた。 気付いてもらう為に声をかけたが、軍隊のように一斉に振り向かれビビった。 「あのぉ」しか言っていないが「貴方達の神聖な職場には踏み入れていません」と責められてもいないのに言い訳が頭を巡った。 「はい、なんでしょう。」 「少し場所を借りることって出来ますか?それと材料も。」 「………。」 顔には出さずとも「その条件は飲めない。」と雰囲気で断られた気分だ。 「だめですかね?」 ダメですか?と尋ねるも、ほぼダメなんだろうなぁと諦めていた。 折角ここまで来たのにエストレヤには無駄足をさせてしまった。 要らぬダイエット。 「ご要望があれば私が調理しますが…。」 俺が調理場を荒らすと思われたのか、自分が料理しますと提案された。 あっ俺って貴族だったっけ?貴族は普通料理しないか。 「あっやっぱ、俺が調理するのは良くないっすよね?」 「いえ、そうではないのですが…。」 ハッキリとは言わないがそう言うことなんだろう。 これ以上のワガママはは申し訳ないよな。 「場所借りるだけで充分なんですけど、料理までしてくれるんすか?」 「はい、もちろん。」 俺の言葉に安心したように料理人は頷いた。 「なら、お願いします。」 「何をお作りいたしますか?」 「んー創作なんですがいいっすか?」 「創作…」 再び料理人の空気が変わった。 変なものを作らされるって思ってんだろ? そして…貴族の学生なんてプライドの塊、変なものになったら料理した自分が責められるって考えていそうだ。 なんだろうな…手に取るように考えが読めてしまう。 「パンに肉挟むだけなんすけど…。」 「パンに挟む…サンドイッチをと言うことですか?」 創作という言葉に過剰に身構えていたが、サンドイッチだと分かると料理人は拍子抜けしたようだった。 「そんなんですね。パンは丸いもので、肉はひき肉にしたものに少量の玉ねぎを混ぜ焼いたものにトマトソースを付けたものをお願いします。」 「丸いパンに挟む…ひき肉ですか…?」 この世界のサンドイッチのパンと言えば、食パンかフランスパンかの二択だった。 …あっ丸じゃなくても良いのか? つい、日本のあのファーストフードの店を理想としてしまい「丸」なんて言っちまった。 「出来そうっすかね?」 「やってみます。」 「お願いします。」 「…はい。」

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