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第106話 舐めて治してやる
学園に戻る朝になっていた。
まだ眠っていたいが許されず、俺の腕の中で眠るエストレヤを見つめた。
一度許されてしまうと箍たがが外れたようにエストレヤの身体を求めていた頃に呆気なく戻ってしまった。
あれだけのことをしておきながら、外が明るくなるまで抱いた…。
どんな俺でも受け入れ求めてくるエストレヤに調子にのってしまい、寝たばかりだったが朝食のためエストレヤを起こした。
「んっんん…ァティ…」
「おはよっ…大丈夫か?」
「…ぅん……」
エストレヤは俺に何かを訴えるように視線を寄越した。
「エストレヤ?」
「アティィィ……キス…してくれないの?」
「…あぁ」
学園パーティー以前は目覚めたらキスしてたな。
隙有らばキスしてイチャついて、もしかしたら唇腫れてたのかもしれない。
ぷっくりと可愛いと思っていたが…あれって…。
可愛い唇のエストレヤに朝からそんなことを言われればまたしたくなるんだけど、エストレヤが求めているんだから良いんだよな?
覆い被さるようにするキスは逃げ場をなくしているので俺の好きなように出来るから好きだ。
存分にキスした後は首に移動して反応を見ながら胸にむしゃぶりつく。
数時間前までしていたので服は着ておらず簡単には胸に辿り着いてしまう。
唇が触れる度エストレヤの鼓動を感じる。
「アティ…遅れちゃうよ…。」
もっとイチャつきたくてこれからって時に止められるのは、小悪魔駆け引きめいたように見える。
…初めてエストレヤが憎くなった。
今はエストレヤから誘ったよな?なのに…。
「きゃんっぁ…アティ?」
エストレヤが可愛らしくもあるが憎くもあったので、仕返しとばかりに胸を噛んでいた。
「アティッ」
胸だけを執拗に攻め抗議のように名前を呼ばれたが無視し続け、赤く主張しだしても抱き締め逃げられないようにした。
逃げ場をなくしたエストレヤは助けを求めるように俺の頭を抱き締めていたが、耐えるために強く抱きしめれば余計自分を追い詰めるだけなのに…。
強く吸ったと思えば優しく舌で転がし、油断した時に突起を噛んで引っ張った。
何度も何度も繰り返した。
間近で見るエストレヤの胸が以前より膨らんだように見えるのは俺の勘違いじゃねぇだろ?
「ァ…ァティ」
漸く気持ちも収まったので胸を解放し、エストレヤを確認すると涙目で俺に抗議していた。
「…痛い…。」
「そんなに痛かったか?」
「ぅん。」
「ふっ、なら舐めて癒してやるよ。」
「…ぇっぁっだめっもっ大丈夫っぁっ。」
今度は転がすよう優しく舐め「アティィ」と俺を呼ぶのが嬉しい。
舐め終え確認すると先程よりも主張している胸に満足する。
「ここ可愛くなったな。」
揶揄うように言えば可愛らしく怒った表情をされ、プイッと顔を逸らし胸も隠されてしまった。
行動全部が可愛いな。
その後は二人とも服を着て食堂に向かった。
着替えている最中も気付いていたが、服の上からでもエストレヤの突起は目立っていた。
食堂へ向かう間もエストレヤの膨らんだ胸を摘まんで歩けば、使用人とすれ違うこともないのに俺にされていることを必死に隠そうとしていた。
エストレヤは拒絶の仕草や「だめ」「嫌」とは決して言わなかった。
食堂に入る前までは俺の好きなようにさせてくれるがそれは扉の前まで、扉を開けてしまえば胸から手を引いた。
扉を開けてもまだ誰もいなかった。
誰もとは父さんと母さんで使用人は既にテーブルセットも終え控えていたりと存在を消していた。
もうちょっとイチャつけたな。
二人が現れ食事になったが何となく察したことがあった。
両親の距離が…縮んでいるように感じる…もしかしたら、弟が出来るのもそう遠くないかも…そんな予感がする…多分きっと俺の予感は当たる。
「二人は今日学園に戻るんだな。」
「はい。」
「あの件は王族と話がついた。」
「………」
俺が再起不能となっている間、父さんが今回の件を処理してくれていた。
今回もだが、全面的にあちらに責任がある。
俺に対してもエストレヤに対しても。
エストレヤの件は、あの時謝罪させたがあれで終わりにしてよかったのだろうか?
もっと罰を与えないとあいつは今後も俺の居ないところでエストレヤに何か仕出かす可能性が有ったかも。
ん?
王族って言ったか?あいつではなく…王族?。
王族にあいつも入っているのか?
…なんかあいつ反省してないんじゃねぇの?
「王子は当分の間、学園を離れ王宮で過ごす事になった。」
「ふぅん…」
要は謹慎って事だな。
薬盛るような奴は退学になるのが普通だが、相手は王子…謹慎てのも結構頑張った方なんだよな?多分。
これで当分は静かに過ごせそうだな。
あいつって以前からこんなことしてたのか?
もっと早くに婚約解消するべきだったんじゃねぇの?
それか王位継承権の剥奪とかよ…向いてねぇだろあいつに王は…。
食事を終え、二人で一旦部屋に戻り学園に戻る荷物を手にした。
大した荷物はないが、香油が失くなりそうだったので多めに持っていくことにした。
馬車に乗り込むと両親や使用人が見送りに現れ、手を振り姿が見えなくなるとカーテンを閉めた。
カーテンを閉めた馬車の中の様子なんて言うまでもなくエストレヤの身体に触れていた。
「御者にバレないよう気をつけろよ。」
エストレヤに伝えるも言葉とは裏腹に敢えて激しく突いた。
やはり朝のキスのお強請りしておきながら一方的に止められたのを、俺はまだ根にもっていたらしい。
エストレヤは必死に口を押さえ堪えていたが、御者の真後ろの壁に押し付け喘がせた。
そうこうしているうち学園に着いてしまい、馬車を降りた。
御者を確認すると帽子で表情を隠し目を合わせようとしないことから、エストレヤの喘ぎ声は聞こえていたのだろう。
そんなこととは露知らずエストレヤは丁寧に「ありがとうございます」と御者に向かって感謝を述べていた。
侯爵家の使用人には言わないのだろうが、公爵家の馬車だったので伝えたようだ。
そう言うところは確りしてんだよな。
流石は侯爵家、教育が施されている。
あのおっさんが王子の第二夫人を目指せと言うくらいだから、ある程度は躾ていたのだろう。
おっさんには悪いが、大切に育てたエストレヤは俺がもらった。
御者は帽子を深くかぶり直しながら大きく頷いていた。
エストレヤの腰に腕を回しながら見せ付けるように二人で寮に戻り、疑問もなく俺の部屋へ行き風呂場に直行した。
エストレヤの身体を綺麗にするのは俺の役割で、エストレヤは喘ぎ声を風呂場中に響かせていたが挿入はしていない。
純粋に「綺麗」にする行為だった…エッチかどうかはエストレヤが決めることだが、俺は優しく…優しく…優しく洗ったに過ぎない。
浴槽に浸かっている間だけはエロい事をせずに抱き締めあい、風呂から上がりバスローブ姿で寛げばいつものように…。
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