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第107話 癒しと言えば

こんこんこん ちっ、なんだよ。 戻って早々訪問者が現れ、しあわせの時間を邪魔をされた。 そんな間の悪い人間が誰なのか確認するために、エストレヤをソファに残し扉を開けた。 「あっ」 頬を染め、俺の全身を舐め回すような視線を寄越した。 あぁ、先程までエストレヤと風呂に入っていたので、俺は今バスローブ姿だった。 …こいつどんな妄想してんだよ。 「んぁ?」 こいつかよ。 態々エストレヤとの時間を割いてまで扉を開ける価値は無かった。 相手はヴィシャス…だったか? こんな奴の名前も覚えたくねぇわ。 「あのぉ、戻ったと聞いて…」 …優秀な情報網をお持ちだな。 「あぁ」 何となく、エストレヤが見えないよう身体で隠した。 「大丈夫ですか?僕に出来ることならなんでも言ってください。」 ん?なんだ急に…。 あぁ、俺って体調不良で公爵家に戻った事になっていたんだっけか? 今のお前に出来ることそれは…消えてくれ。 「あぁ…わかった…じゃっ。」 「ぁっ待って…。」 なんだよ、めんどくせぇな。 ドアノブを捕まれ、閉めるのを強制的に止められた。 足を挟むような野蛮な行為ではなく、ドアノブを両手で掴み見上げる仕草はなんともあざとかった。 「なんだ?」 早く帰ってくんねぇかな? 「グラキエス様が居なくて僕、寂しかったんです……僕…側に…。」 計算されたように上目使いで首をかしげながら見つめてくる姿に、なんとも思わなかった。いや思ったことはある。 迷惑。 「あっそ。」 「体調が悪いと聞きました、僕にお世話させてください。」 「問題ない。」 「なんでもします。」 めんどくせぇな。 「もう、寝てぇんだわ。」 「眠るまでお側に…。」 「子供じゃねぇんだ、そんなもんいらねぇよ。」 側に居てほしいのはエストレヤだ。 お前じゃない。 「………。」 明らかに演技だろうという悲しんだ表情を見せていた。 「もう、いいだろ。」  ばたん 強めに扉を閉じ、ロックの掛かる音が無音の室内で確認できた。 出来ることなら、あいつにも聞こえてると良いんだけどな。 それよりも、なんなんだよあいつ…。 俺とエストレヤが婚約してんの知ってんだろ? もうすぐ卒業で焦ってんのか? それだったとしても婚約者のいない奴に狙いを定めろよな。 不快な気分になりソファに着くなり、エストレヤに覆い被さっていた。 「あの…大丈夫?」 甘い時間を過ごしていたのに、突然の訪問者に邪魔された俺は不機嫌を隠すこと無く振り返ってしまいエストレヤに心配されてしまった。 大してダメージは無いが、それを利用することにした。   「…だめだ…。」 「どうしたの?」 「…嫌なことがあった。」 「………」 優しく俺の背中を撫でるエストレヤの手に癒された。 「なぁ、癒して。」 「ぅん」 安易に頷いてしまうのは心配だが、俺には好都合だな。 「なら、胸舐めさせて。」 「えっ。」 エストレヤはそんなことを言われるとは思ってなかったって顔してる。 「だめなのか?」 態とらしく悲しい表情で聞いた。 「…それは…癒されるの?」 俺の演技はエストレヤに効果覿面だった。 「あぁ、俺にとってはすげぇ癒しっ。」 「…ぃぃ…ょ。」 それで十分な筈だったのに欲が出た。 「エストレヤからバスローブ開いて。」 「ぇっ」 「癒してくんねぇの?」 「…わ…わかった。」 何度も胸は観たし数十分前にもあれだけの事をしていたのに、自らの意思で見せるのは恥ずかしいなんて…いつまでもそのままでいて欲しい。 顔を逸らしながらバスローブの合わせを開いていく。 ぷっくりと膨らみキスの痕が沢山残る胸が現れた。 「美味しそう。」 態とらしく荒い呼吸をさせながら間近で視姦した。 「……んっ…」 見る見るうちにエストレヤの顔は真っ赤になっていく。 「エストレヤ、頂きます。」 顔を逸らしつつもエストレヤの視線を感じながら胸を食していった。 デザートのように胸を舐め味わっていく。 何度も吸っていくと、本当に母乳が出るのではと思えてくる。 胸から口を離すことなく体勢を変え、エストレヤの足を開かせ間に入り込む。 バスローブは次第にはだけていく姿がまたエロく、紐のお陰でなんとか大事な部分は隠れていた。 膝で腰を挟まれ快感に耐えるのが可愛くてバスローブ越しに腰を押し付けた。 「エッチな胸になったな。」 揶揄うようにエストレヤに告げる。 そこには真っ赤に膨らんで主張するエロい胸が出来上がっていた。 「ァ…アティだよ。」 「俺?」 「アティが沢山舐めるから…。」 「あぁ、俺の所為だな。」 「ぅん。」 「なら…俺が責任取らないとな。」 「ふぇ?」 「これからも優しく舐めて大事にしてやる。」 「…これ以上は…恥ずかしぃょ…。」 「観るのは俺だけだろ?」 「…ぅん。」 「なんだよ、他の奴に見せるつもりかよ?」 「そんなことっ、アティ以外に見せないよ。」 必死に訴えてくる姿がまた良かった。 「なら、問題ないな?」 「…ぅ…ん」 俺に言いくるめられるように頷いた。 再び胸に吸い付くと観念したようにエストレヤは俺の頭を抱き抱える。 耳元に聞こえるエストレヤの喘ぎ声に高揚し、背中を抱きしめ無心に舐め続けた。 エストレヤの胸は休むことなく俺に舐められ続けた。 胸の刺激とバスローブ越しの擦りにエストレヤのモノは反応を見せていたが、直接触ることはなかった。 胸と焦れったい刺激だけでイカせたかった。 俺の計画通りエストレヤはバスローブの中に出していた。 「胸…そんなに気持ち良かった?」 潤んだ瞳に見つめられるとキスしたくて堪らなくなる。 エストレヤの返事を聞きたいのに唇が触れていた。 唇や舌を存分に堪能してから離れた。 まだまだしていたかったが、そろそろ夕食の時間になる。 「着替えて食堂だな。」 「…んっ。」 エストレヤには俺の服を渡して二人で食堂に向かった。 腰を抱き寄せつつ胸を摘まんだりとイタズラしながら歩いていると、腕をぎゅっと捕まれ立ち止まった。 「もっ…胸…だめ。」 エストレヤから可愛らしい抗議の言葉を聞いた。 「どうして?」 「…ヒリヒリするの」た。 以前も言われたなその台詞…。 確かにやり過ぎているのは自覚している。 涙目でそんなことを言われてしまえば欲望を押さえ込むのは難しいが…するしかなかった。 エストレヤの胸元を引っ張り胸を確認した。 「ぁっ」と可愛らしく驚いた声を聞いたが、真っ赤に膨らんだ突起が見えた。 「…わかった。」 大人しく腰に手を回しエストレヤのモノに布越しで触れる。 何度も俺を確認するエストレヤの視線を感じながら、偶然触れてしまっているようにしつつツンツンと突いたりもした。 「ァ…ァティ?」と震える声で名前を呼ばれるも頬にキスして誤魔化した。 俺達が食堂に踏み入れると、波のようにざわめきと視線を感じた。 これは、また何かあるなと直感した。

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