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第4話 時を超えて *** 【終】
「あぁんッ♡ あう゛ッ♡ ひぃッ♡」
「可愛い、アラン。本当にお尻は初めてなのか? 俺のペニスを、こんなに美味しそうにしゃぶっているのに」
「うる、せえ! あッ♡ っはぁん♡♡!!」
「アランのナカ、ぎゅうぎゅう締まって、俺の子種欲しがってるし」
「そこ、当てるなって……っっ」
「ここか? コリコリするの、気持ちいいだろ」
なんだよ、こいつ。
上手すぎる。
しかもちんぽ、俺よりデカいし。
俺のタチとしての自尊心が、ガラガラと音を立てて崩れていくような気がした。
「なんでお前、こんなに、うまいんだよ……ッッ!」
ネコなんてしたことのない俺が、あっという間に前後不覚になるまで責め立てられ、先ほど触れてもいないペニスから、精液まで放ってしまっている。
屈辱だ!!
「それは良かった。今世では初めてだからな、少し不安だったんだが」
これで童貞とか、不安だったとか、絶対に嘘だろ。
媚薬の力を借りているとはいえ、抱かれたことなんて一度もないのに、むしろ嫌悪感すらあるのに、レイガー殿下がピストンするたび、そこはただ、ぐずぐずに溶かされた性器そのものに成り下がっていた。
「キツキツだったアランのアナル、すっかり柔らかくなったな」
どちゅ♡ どちゅ♡ どちゅん♡!!
「さっさとイけって、この遅漏やろう……ッッ!」
一度だけだ、一度だけ。
そう思って快感に流されまいとこっちは必死で耐えているのに、レイガー殿下はイきそうになるたび俺のナカからちんこを引っこ抜くのだ。
アナル舐めをされ、俺はドン引きする。
「おまっ、普段からそんなことするのかっ!?」
「いや? 今世はもちろん、前世でもしたことはないな。汚いし」
そう言いながら、レイガー殿下は俺の穴の皺にぬめぬめとした舌を丁寧に這わせる。
そのたびに尻の入り口がヒクヒクと動いてしまい、直接的ではない穏やかな快感に俺は悶えた。
「じゃあ、やめろよ……ッ♡」
「お前の尻だというだけで、舐めたいんだよ。この世界は洗浄が簡単でいいしな」
「あああッ♡」
尻穴を舐めながら、剣ダコのある掌で尻を揉まれる。
そんなに揉まれても、Ωみたいに柔らかくはないだろう。
毎日鍛えてるし。
「揉みがいのない、尻、だろうが……っ!」
「まさか。弾力があって引き締まる、ちんぽ請いの上手な最高の尻だよ」
くぽくぽ♡ とアナルに舌を突っ込まれて、俺は腰を振る。
「なに? 舌じゃ物足りないのか?」
「うう……ッ」
言われた通りで、俺の目に涙がじわ、と滲む。
悔しい。
「こっちならいいか?」
ずちずちずちずちッ♡♡
レイガー殿下の指がアナルに差し入れられた。
俺は自分がタチであるとか、αであるという尊厳を一瞬忘れ、前立腺に当たるように必死で腰ヘコする。
もっと強く、擦って欲しい。
「……も、もっと」
「もっと?」
「頼む、お前の……コレ、欲しい」
「アラン、今入れたら俺がイきそうだから、もう少しだけ指マンで我慢しろ」
「う……」
「それとも、一度だけじゃなくなってもいいか?」
指でコスコス♡ と前立腺を弄られ、俺の我慢は限界に近づいていく。
「なあ、アランをまた抱いてもいいか?」
「わ、わかった! わかりましたから、お願いします、レイガー殿下!」
俺はシーツを握り締めていた両手を自分のお尻に当てて、穴をくぱぁ♡ と広げた。
「はは、正気になった時、今の言葉を取り消すなよ……!」
どちゅん♡!
ぢゅぼぢゅぼぢゅぼぢゅぼ♡♡!!
ばちゅん! ばちゅん♡ ばちゅん♡ ばちゅん!
「ああ゛ッッ♡♡」
「アラン、気持ちいいか?」
俺がネコちゃん相手に何度も聞いたセリフを言われ、こくこくと頷いた。
本当のことを言わないと、どこを突かれて悦ぶコなのか、タチはわからないから。
「イイッ♡ そこ、気持ち、イイです……ッッ♡♡」
「アランのお尻、すっかりすけべな雌穴に仕上がったな。これからも俺のちんぽだけを咥えろよ、誰にも許すな」
「そんな、物好き♡ レイガー殿下、だけ、です♡♡」
「アラン……好きだ、好きだ……ッッ!」
レイガー殿下のピストンが加速していく。
何度も奥を突かれながら舌を絡ませ、激しいキスを交わす。
チカチカとスパークする脳で、胎内に熱い飛沫が放たれた感覚を受け止めた。
――そして訪れた、賢者タイム。
レイガー殿下から全身にキスマークを付けられながら、俺は襲ってくる眠気に対抗する。
ヤッてる最中、盛り上がりすぎて、なんだかとんでもない約束をしたような……?
そうだ、一度きりの約束が、またヤるという約束に変わったんだっけ。
あれ、もしかして俺、このままレイガー殿下のお手付きなαって烙印を押されるのでは?
レイガー殿下に囲われれば、俺はこれから一生、Ωちゃんといちゃいちゃできなくなってしまうのでは?
そのことに気づいた俺は、慌てて張り付いているレイガー殿下を引き剥がした。
「あの! αの俺が孕む可能性は極めて低いので、やっぱりΩを当たりませんか? 王族の希少な種を、無駄打ちしないほうがいいんじゃないかと」
「大丈夫だ、無駄にならないようにするから」
「はい?」
レイガー殿下は、一目で鍛錬を積んでいるとわかるその武骨な指で、俺の腹をするりと撫でた。
ぞわ、と鳥肌が立つ。
「これからここに、孕みにくいαでも孕むくらいの、精液をぶち撒ける予定だから」
「……マジですか」
こいつは昔から、冗談も嘘も言わないのだ。
つまり、本気だ。
「それと、こっちも……」
つつつ、と俺の尻を散々気持ち良くさせた指がそのまま這い上がり、勃ち上がった胸の頂きをピン、と軽く弾く。
「乳首イキできるようになるまで、たくさん弄ってやる」
「ははは……」
チクニーをさせられながら下から突き上げられる姿が容易に想像できてしまい、俺の顔は引き攣った。
ネコ初心者のままで、いさせてくれないのか。
無理か。
無理そうだな。
「それにこれから、アランのことをたくさん知っていきたい」
「普通、そっちが先だろ」
どんな食べ物が好きなのか、嫌いなのか。
服は、趣味は、休みの過ごし方は。
俺とレイガー殿下は、お互いに知らないことが多すぎる。
「まあ、どうせ俺に選択肢はありませんし、レイガー殿下が飽きるまで付き合いますよ」
俺が肩をすくめて白旗を振れば、レイガー殿下は下がり気味の目尻を更にさげて、嬉しそうに微笑んだ。
「言ったな。一生付き合ってもらうからな」
レイガー殿下の宣言通り、今世では一生、俺はΩたちと触れ合うことなく、ただ一人のαの相手をさせられることとなった。
そのうち俺は、立派な正妃♂としてレイガー殿下の、たったひとりの伴侶となり。
孕みにくいことこの上ないαなのに、三人の子宝に恵まれた。
予定は百八十度狂ったし、レイガー殿下が俺の好みのコ、とは口が裂けても言えないが。
「愛しているよ、アラン」
「まあ、俺も……愛してる」
それなり以上の幸せを、今世では掴んだと思っている。
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