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第3話

「ごめん、寝てた。」 悪びれる様子もなくヒロは約束に1時間も遅れてやってきた。 毎回こうだから俺は傷つかなくなった。 「ん、入れよ。」 玄関をあけてヒロを家に入れる。 ヒロは慣れた足取りで洗面台へと向かう。 通り過ぎたヒロからは酒の匂いがした。 俺はヒロの靴を揃えて、鍵をかける。 背中に人の温もりを感じた。 後ろを振り返ると唇を奪われる。 ヒロの舌が俺の薄く空いた口に入ってくる。 歯列を弄ぶみたいになぞり、俺の口を開かせる。 ヒロの舌にこたえ、俺は舌先をあわせる。 舌を絡ませてお互いの唇を味わう。 しだいに動きは激しくなっていく。 「ん。ふ、ハァ」 息ができないのを目線でヒロに訴えると、ヒロは唇を離した。 口から銀糸が伝う。 「ここ、玄関。」 「我慢できなくなっちゃった。ベットいこ。」

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