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第66話(彼視点)
それから
泊まるのが当たり前になった。
鍵を開ける音
風呂の音
寝息
生活が静かに重なっていく。
ある朝
近づいた時
気づいた
-久しぶりだなと思った
触れれば
きっと全部持っていける
でも
それをしてしまったら
あいつは
「選んだ」ことにはならない
仕事が忙しいとか
考える余裕がないとか
そういう時に
決めさせるのは
違う
だから
やめた
体じゃなくて
言葉を先にと思った。
欲がない訳じゃない
むしろずっとあった
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