68 / 76
第68話
ちゃんと触れてもらったのは
それから少し後だった。
話して
生活の段取り決めて
逃げ道が無くなった夜
急がなかった
確かめるみたいに
大事にされているのがわかった
-だから余計に離れるのがつらくなった
本社への出張が決まって
準備に追われる日が続く。
資料、着替え、引き継ぎ
仕事帰りにあの家に寄れない。
泊まれない
それが最初は「仕方ない」だったのに
だんだん
ちゃんと寂しくなっていった。
ホテルのベッドは広いのに
落ち着かない
ともだちにシェアしよう!

