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第68話

ちゃんと触れてもらったのは それから少し後だった。 話して 生活の段取り決めて 逃げ道が無くなった夜 急がなかった 確かめるみたいに 大事にされているのがわかった -だから余計に離れるのがつらくなった 本社への出張が決まって 準備に追われる日が続く。 資料、着替え、引き継ぎ 仕事帰りにあの家に寄れない。 泊まれない それが最初は「仕方ない」だったのに だんだん ちゃんと寂しくなっていった。 ホテルのベッドは広いのに 落ち着かない

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