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77.
「殿下?」
「いや……なんでもない。それで、番でも愛し合っているのでもなければ子はできないのか?」
「………………そうです」
こんなに純粋無垢なカシウスに嘘をつくのは心苦しかったが、いまはそういうことにしておこう。
でないと永遠にヤれない。
「ほら、殿下が視察の際に僕とヤッ……失礼、閨をともにしたときも子はできなかったでしょう?」
「うん……」
「ですから、心おきなく――いや違うな。えぇっと、殿下の御心のままに、どうかこのジェレミーにご慈悲を賜りたく――」
「慈悲……」
カシウスの慈悲はすでに大きくなっていた。
ジェレミーはそこへそっと指を伸ばし、ふくらんだ衣服の頂点をかりかりと擦り上げる。
カシウスはびくりと身を跳ねさせたが、先ほどのようにジェレミーを突き飛ばすことも逃げることもなかった。
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