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3.おなら総集編ー小話3話

※おならの物語しかありません。 ※何でも許せる方向けです。 ――― ■ぷぅの真実(同棲一年目)  静かな午後。  ラスヴァンとジェイスは、日課の読書タイムを終え、木造の家の小さな椅子に並んで腰かけていた。  風の音、鳥のさえずり。  そんな穏やかな時間に―― 「……ぷぅ」  音がした。  ジェイスの目が見開かれる。  ラスヴァンの視線が、ゆっくりと横に滑る。 「……っッ!!」  ジェイスは両手で椅子を叩いた。 「い、今のは椅子だよ!? ほんとに! イスがきしんだだけだから!!」 「ふぅん」  ラスヴァンは興味深げに頷く。 「じゃあ、もう一回きしませてみろ」 「な、なんでそんな証拠要求するの!?」 「……証言に信ぴょう性がないからな」 「うぅ~~~ッ!! やめてぇ~~~!!」  ジェイスは頭を抱えて丸まり、顔が真っ赤になっていた。  その姿を見て、ラスヴァンは少し肩を揺らす。 「……かわいいなって思っただけだよ」 「それがいちばん恥ずかしいんだよぉぉぉ!!」   ――― ■おなら鳴らせば(同棲二年目) 「ラスヴァン今日はおならしないでね」  ジェイスが料理をしながら話しかけてくる。 「ん?」  意味がわからず、ちょこちょことジェイスの横に行って話を聞こうとするラスヴァン。 「ラスヴァン、芋食べるとすぐおならするから〜」 「…………」  ジェイスがまな板で切っている今夜の食材は、ジャガイモがたくさん。 「イモ食うと、腹がイモで膨らんでいっぱいになり、屁が出る」  しどろもどろラスヴァンが説明するが、 「うん、お腹にオナラが溜まって苦しくなるのはわかるんだけど…食事中はやめてほしいなぁと、ちょっとお願いしたかった」 「…………」  ラスヴァンは反省していた。  ジェイスはラスヴァンとの食事の時間を、いつも楽しみにしてくれていた。食べながら楽しくおしゃべりするのが好きなのだ。 「…わかった、気をつける」 「ほんと? …でも無理しすぎてお腹痛くしないでね」 「大丈夫だ、まかせとけ!」  拳で胸を叩いたラスヴァンだったが、  コロッケ、ポテトサラダ、フライドポテト、ポテトとベーコンの炒め物、ポテトグラタン、芋のスープ、スイートポテトという、今日のディナーメニューのメモを見ると、肛門筋が縮こまる思いだった。  だが、ラスヴァンは我慢した。  ―― 「で、魚屋さんで聞いたんだ…」 「…ああ、今度行ってみよう」 「ほんと! やった!」  楽しい食事時間はいつもより長くなり、ジェイスはいつもよりおしゃべりした。 「……ジェイス…ちょっと風呂に湯を入れてきていいか?」 「あ、さっきやっといたよ」 「……そうか、ありがとう」  ラスヴァンは限界だった。  どこか他の場所へ行き屁をぶっ放したかった。  しかし、トイレに行けばあからさまに屁だとバレて、ジェイスが嫌な気持ちになるかもしれない。  しかし、もう屁のベビーが尻の穴からこんにちはしそうな段階だった。 「…ちょっと庭の木を見てくる」 「え? なにかあったの?」  ジェイスは一緒に立ちあがろうとする。 「いや、いい。害虫が庭の木にいた気がした。他へ放ってくる。ジェイスは座って待っててくれ……すぐすむ」 「う、うん、わかった」  ラスヴァンは大きな窓からササッと出て、窓をピタッと閉めた途端、    ブボンッッ!!!    爆発音のような屁を出した。  溜まり溜まったガスの力で、大気は揺れ、窓ガラスがビリビリと振動した。 「害虫退治しといた…」  なにくわぬ顔でラスヴァンはディナーに帰るが、ジェイスは目をまんまるくして、食卓から立ち上がっていた。 「……今すごい音しなかった? 爆発音みたいな、なにかあったの?」 「う……いや、は、波動を使って害虫を退治した」 「は、波動!? ラスヴァンそんな事できたの! すごい!」  ジェイスは素直に感心して、手は祈るような形をしている。 「あ、ああ…たまに、まれに、出る時がある…自分では操作できないが…」 「そうなんだぁ! 凄いな〜! 今度見てみたいなぁ」 「あ、ん…いや、稀にしか出ない…ヘ…力を蓄える必要があるしな」 「そうなんだ〜! カッコいいなぁ」  ラスヴァンはなんとか誤魔化し、その日の芋ディナーはジェイスも満足してくれて大成功。  庭では害虫がラスヴァンの屁の匂いで、木からポトリと落ちていた。   ――― ■屁のちから(同棲三年目)  ある日、ジェイスは料理を作っていて、ラスヴァンは、ジェイスの小さい頃のアルバムを見つけて、夢中になって見ていた。 「ラスヴァン、おならした!?」  ぷぷぅ? 「おならしたでしょ!」  ぷ〜う? 「もう! おならで返事しないで!」  ぷぃ! 「もー、ちゃんと換気して!」  ジェイスにお尻をペチッとされる。  ぷす……   ――― END

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