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それに、兄様に恋人が居るという話も聞かないし、寧ろ、契を交わしたい相手が居るのか、僕は解らない。 ただ、言えるのは現神王に仕える様になって、仕事が倍になったくらいだろうか。 亡き前神王ギリセ様の時は、僕が唖然とする量は無かったんだけど。 まぁ、兄様も、ミカエルさんを説教して、監視するよりは己の仕事をこなしていた方が楽だよね。 「ラファエルさん、早く来ないですかね」 ふっと、漏れた本音。 「今は…新しい天使達の教育プラスの管轄である第二天使『ラキア』で、堕天使を数えなければいけないから、来るとしたら午後の筈よ」 「魔族と交じった者は、隔離されるからね…」 確かに、ラファエルさん、堕天使を数える度に、疲れた顔をしているもんね。 反感する輩も居るみたいで、第二天は、所謂、真面目な天使達が多いんです。 そんな、僕の兄も、第二天を管轄にしている。堕天使だけど侮る事なかれ。 強引な奴も居るから、押さえ込むの大変そう。 『サリエルには、第二天は、厳しいだろう。だから、サキエル達と一緒に、執務室での仕事を勧める。肉体労働は、嫌だろう?』 滅多に、笑わない兄様が微笑んで言ってくれたっけな。 僕に、肉体労働は、難しいと。お陰で、今は、サキエルさん達と一緒に執務室の仕事をやらせてもらってるけど。 天然、七大天使の長であるミカエルさんの子守も含まれているのを知ったのは、姫専属になってからだった。 「でも、ミカエルの監視役には、ピッタリだ!」 鳴呼、解る。 潔癖仮面なんて言われてるけど、仕事は、ちゃんとやるんだよね。 やはり、上にウリエルさんが居るからかな。 僕も兄様が居るし、迷惑を掛けない様にしている。 そうじゃなきゃ、ミカエルさんを怒るという特権が無くなるからね。 決して、ストレス発散している訳じゃない。 ただ、この人、本当にサボるから。

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