29 / 52
第29話 不安を消し飛ばそう①***
***
ジュリはどうも不安らしい。
目的はわからないけど生駒先輩だとしたら何故引き裂くような真似を?前世なら僕とジュリみたいなCP見たら泣いて喜ぶタイプだぞ!?セバスくんでさえそうなのに!?
やっぱり密会してきちんと話し合って確認しないといけない。
でもまずは……僕はジュリを落ち着かせないといけない。
するとジュリはハンカチを取り出して僕の頬や手の甲をゴシゴシ拭き始めた。
「えっ!?」
と驚いているとジュリはむくれて
「隙だらけだ!だからあんなクソ王子にキスなんかされるんだよ!!ロディに雑菌がついちまった!」
と嫉妬するジュリに思わずキュンとした。
「ごめんね、確かに油断した……。あんなみんなが見てる場で堂々とするとは思わなかったから……」
「ふん!警戒が足りねぇんだよ!」
「ごめん……」
としゅんとするとジュリは僕の頬にキスをした。
「俺のキスの方が嬉しいよな!?」
というから僕は
「当たり前だよ!ジュリの柔らかい唇の方が僕は好きだよ?全然違うから!ていうかジュリ以外にキスなんてされたくない!」
「……なら……さっきよりもたくさんキスしろ……」
と赤くなりながらこちらを見る。
「うん、もちろん!ジュリが嫌だって言ってもするよ。何万回でも!」
ジュリはそれを聞いて珍しくしおらしく
「……わかった…」
と僕のシャツの袖を掴むのが可愛くて愛しくてたまらずぎゅっと抱きしめる。ジュリは大人しく僕の胸に顔を埋めた。
僕がよしよしと頭を撫でると顔を上げたジュリが少し背伸びをして僕の唇にキスした。
「ジュリ……嬉しいよ」
「う……おう……」
恥ずかしくて視線を逸らすジュリの頬にお返しとキスをする。
それからチュッと顔中に優しいキスの雨を降らすとジュリが待ちきれないように首に手を回し僕の膝に乗って積極的にキスしてきた!!
近頃大胆なジュリも可愛くて好きだ。
「ふっ……ジュリ……」
「んむう……う……ロディ……もっと……」
と求められそれに応える。
「んっ……」
「はあっ……」
「ふっ……」
時折息継ぎしつつ、舌同士絡み合い、いやらしい音を立て激しくて濃厚な貪るようなキスを始めてしまう。お互いの唾液を飲み干し、飲みきれなかったものが口の端から流れる。ようやく唇を離すとツッと糸が繋がる。ジュリはトロンとし、はあはあと息を整えた後、こちらを見上げ
「ロディ……俺の不安を掻き消してくれ……。お前があいつに取られそうでやだ」
と最高に可愛いことを言うから僕の息子が起きたじゃないか!!
「ジュリ……大丈夫だって……」
「でも……あいつ……俺のロディを取る気なんだよ!!」
「取られたりしないから安心して?」
「本当だろうな?」
とジュリは僕のシャツをギュッと握りしめた。
「約束するよ……破ったら僕のこと殺していいよ」
「殺さねーよ……」
僕はジュリと再び深いキスをしながらベッドへと抱えて行った。
「ジュリ愛してる……こんなに君を独り占めしてるのにまだ不安なの?」
しかしジュリは不安そうに紫の瞳を揺らし、コクリとうなずく。可哀想に……もう誰であろうとも僕のジュリに何かしようとするなら絶対に殺してバラバラにして獣に食わしてやる!と残虐な思考になる。
ジュリは起き上がると
「ロディ……たまにはお前が下になれよ……」
と頰を染めて服を脱ぎ出した。えっ僕が下?ジュリったらどうしたの?
しかしジュリは僕を下にしてキスを交わすとそのまま首にカプッと可愛く噛んで僕の首に自分の印を付けて行く。ふああああ!!ジュリが嫉妬して僕に印を!!なんて可愛いっ!
僕の真似をして胸を舐めたりしている。もうなんか子猫が舐めてるみたいで可愛いな。ジュリは僕の息子を両手で挟みしごいた。
「うっ……はっ……」
「ロディ……気持ちいい?」
と頬を赤くしながらも少し不安気に聞いてくる。気持ちいいに決まってる。
「うん……最高……」
「ならもっと……良くしてやる……」
とジュリは僕の息子にキスし舌を出して舐め始めた。
「うっっ……」
下からジュリは眉を少し顰めてこちらを時々見上げながら舐めてくるものだから色気が凄い。ジュリの綺麗な顔に吐き出して穢したいのを僕は必死で我慢する。
「何我慢してんだよ……」
硬くなった僕の息子に気付いてジュリが言う。
「だって、綺麗なジュリの顔を汚すわけには……」
「バカだな。別にいいのにロディので汚れるなら……」
と言うのにキュンとした。
ともだちにシェアしよう!

