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第58話 エピローグ 幸せな国

 ジュリの記憶が戻り、ダイアが喜んで抱きついた。 「お母様!!」 「ダイア!心配かけてすまねぇ!!」  と親子3人で抱き合い泣き合った。これにはメイベルやタブラー達も喜び他の使用人達も感動していたが中には 「いつかジュリアス様と恋する予定が!」  と叶わない夢にうなだれたりする者もいた。あいつの給料カットしよう。  その後も家族の関係は良好でジュリは数ヶ月後に第二子を授かった。 「わぁ!僕の弟がお腹にいるの?すごい!!」  とはしゃぐダイア。 「産まれたらうんと可愛がってね。ダイアはお兄ちゃんになるからね」  と言うとダイアは 「はい!お父様!!」  と返事をした。  *  それから数年経った。  長男のダイアモンド王子は15歳で成人しセシルと婚約した。平民の子だから反発も多かったが有名なオーランド商会の息子であるしと特別に祝福されたが僕が息子達をモデルに書いた平民と王子の熱烈な愛の薔薇本が売れに売れたおかげもあり、結構国民にもすんなり受け入れられ応援すらされていた。  ダイアはなんと受けでありセシルの方が攻めであった。どちらかというとセシルの方がダイアより大人しそうな印象だから少々面食らった。セシルもセバスくんの子だけあって相当な美少年だけどね。  ダイアは本のモデルにされ恥ずかしがったが感謝もしていた。  それから下の弟で12歳になるブラックパールは僕の遺伝子を継ぎサラサラ黒髪につり目で紫水晶の瞳を持つイケメン美少年だが性格はヤンデレで口も悪く元気で 「おい、親父……強い奴いねぇか!?ぶっ飛ばしてやる!」  と言い城中の精鋭達をこの年でぶっ倒していた!!  見合いをさせたら相手も全員ぶっ飛ばしていた!! 「パール!!ダメだよ!皆怯えてしまうよ!いちいち勝負を挑むのはやめなよ」  と注意すると 「うるせぇよ、俺は汚い真似をしてもテッペン取るんだ!」  とかジュリの真似をしている。汚い真似とかはやめろ。ジュリは止めるどころか 「流石パールだぜ!それでこそ俺の子だ!」  と嬉しがっている。しかしそんなパールに唯一勝てる男がいた。剣豪アイザック師匠とウィンフィル様の息子さんのエビルエンド様だ。  筋肉はないが竜の子で若く美しく年上だがパールは何とかエビルエンドに勝ちたくてめちゃくちゃ汚い手で料理に少量の惚れ薬を仕込んでいき段々とエビルエンド様を自分に惚れさせてとうとう油断した所でエビルエンド様から剣を弾き飛ばしてしまった。 「うう……私には……もう出来ない……。これ以上ブラックパール様のお相手など務まらない!旅に出て修行しよう!」  と旅に出る決意をしたところで 「エビル!俺から逃げるなんて許さない!勝ったんだから俺の言うことを聞いてもらうぞ!」  と言い、なんとエビルエンド様に首輪をつけて散歩みたいな事をしてうちの第二王子のヤンデレが止まらない!  そのうちになんか勝手に専用の部屋で飼い慣らし婚約を決めた。  真面目なダイアはかなり弟に引いていた。 「お父様……パールの奴……怖いね、一体誰に似たのかな?」  と聞いてくる。うう、きっと俺ですとは言えない。ジュリにベッドではヤンデレ化している僕にパールを止める事は不可能だ。 「……とにかく2人とも婚約が決まって良かった。俺は安泰だぜ!それよりお前は仕事が終わったらさっさと書け!」  と最近息子達のモデルの本を書いているので続きを楽しみにしている王妃ジュリアス。  ジュリは相変わらず美しい。30代後半になってもシワ一つない。総受けである故に誰からも好かれ未だに狙ってくる輩が絶えないのだ。  それでも僕達は幸せだった。  時折愛し合っているところを思春期真っ盛りのダイアとパールが鍵穴から順番に覗いていて受けのダイアは翌日にドキドキして顔を赤くするしパールは飼い慣らしてるエビルエンド様を調教し始めていた。  国民達も僕の本を参考にする攻めが多くなり鉄枷を買いに行く者が増えてそっちのグッズ屋が大儲けしていた。幸せな国である。 「いや!どこが!?変態だらけの国になったじゃねぇか!!」  とジュリが突っ込み、笑った。 「ふふふ、ダイアが国王になったら僕達は引退して毎日平和に暮らそうねジュリ!」  と僕は地図を広げて 「この辺りに二人の愛の巣を建設予定なんだよ……」  と地図を指差して鬱蒼とした森の中にポツンと一軒家みたいな洋館を建てる計画を言う。ジュリは苦い顔をしたが 「どうせこの家には地下室があり俺は森から出られないんだろ」 「ふふふ、それはお楽しみだよ!」  と額をくっつけてつり目を細め幸せに笑ったのだった。  完

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