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後編⑤
「……そうだよねえ」
「……?」
ミメンチが去り、このまま続きをしてくれるのかと思ったのに動く気配がなかった攻めプレイヤーの呟きが聞こえる。
「あは♡ そうじゃん。やっぱりそうすればよかったんだ♡」
「オ゛ッ♡ あぁっ、あ゛ン゛ッ゛♡」
なにやらなにか納得したらしい攻めプレイヤーが急に激しく突き上げてきた。
「毎回、さ……っ、はぁ、キミを探し回らなくても……、さっ!」
「ぁひ、ぉ゛っ゛ん゛♡ ぁあッ゛♡ ン゛お゛っ♡」
「浮気もさせないし……、最初から最後まで好きな、だけ、ふぅ……っ、できるし……っ!」
「ひゅぐッ゛! あ゛~~……ッ♡♡」
ばちゅ、ずぶ、と最奥めがけ何度もちんぽを打ちつけられる。牧歌的な風景に似合わないパンパンという音が響き渡った。
そんな牧場入り口の前の通りを、何人ものNPCたちが俺たちを一瞥もすることなく素通りしていく。俺NPCが設定通り台詞を口にした。
「よ゛ーこしょォ゛ッ♡ ディーク、ぼくじょ、へッ、ォ゛オ゛……ッ゛♡ しんせんな、たまご、おぉおおっ♡ やミルク、ン゛ぁっ♡ は、いかが……でしゅ、かっ♡ あ゛ァ~~ッ♡」
「んっ、はは……っ♡ 絞りたてミルクみんなに向かって出したいって? いいよ……っ! ほら……っ!」
「い゛、ひ、イ゛ぐッ♡」
グチュグチュッと俺NPCのちんぽが扱き上げられ、俺はあっけなく射精した。まだ勢いのあるザーメンが通りに向かって鈴口から飛び出していった。
「あーあ、今通った人にキミの精液かかってたよ♡」
「ぁ゛っ♡ ひゅほ、おぉォ゛~~っ♡」
射精の余韻に浸るまもなく攻めプレイヤーはナカを突き上げてくる。ズボンの裾にザーメンが付着してもNPCは気にすることなく歩き去って行った。
「こうやって見られたりちょっと変なプレイするのが好きなんだろうけど……さぁ、んっ……! また今日みたいなことになったら困るからね……っ」
「あ゛ッ゛♡!?」
ぢゅぽんっと粘度の高い音を立てて俺NPCのナカからちんぽが抜かれる。そして次の瞬間、俺NPCの視界いっぱいに高く澄んだ青空が広がった。地面に仰向けに倒されたらしい。俺が状況を理解できないでいると、俺NPCの視界に青空以外の物が映り込む。
「……そういえば、向き合ってシたことなかったね……っ♡」
「んぁ゛ぁ゛……っ♡」
薄く紫がかった金髪に、男女問わずオトしそうなめちゃくちゃかっこいいアバターのプレイヤーがにっこりと笑顔を浮かべ俺NPCのナカにちんぽを埋め込んでいった。聞き馴染んだイケボとよく知っている――先ほどまで俺のナカを満たしていたちんぽによって、目の前の彼がずっと俺を抱いていた攻めプレイヤーだとはっきりと理解する。
「いつもは接客とかちゃんとさせてあげてたけど、今日はもう僕とのセックスだけ考えてね♡」
「あ、ぁ゛ー♡ あっ……! んォ゛ッ♡」
俺NPCの腰を掴み、楽しそうに攻めプレイヤーが再びピストンをはじめた。いつもと違う体位に加え、彼のイケボにぴったりのアバターがかっこよすぎるときめきに胸もナカもきゅんきゅんしっぱなしになる。
俺NPCの視界には青空とイケメンしか映っていないが、どうやら俺たちをほかのプレイヤーたちが見ているらしい。大胆だとかエロすぎだとか声があちこちで聞こえる。先ほどまでと違い、牧場の入り口で押し倒され正常位でまぐわっているのだから、そりゃあ目立つだろう。
「行動設定とかもオフにしたから僕のチンコで喘ぐことしかできないけどいいよね。じゃあ時間ももったいないし、今日もいっぱいヤろうね……♡」
喘ぐことしかできない俺は、攻めプレイヤーの妖しく美しい笑みにアナルをきゅんとときめかせて返事をした。
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