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後編⑥

「んぅ゛ッ゛♡ ぁ゛っい゛ぐ……ッ! ィ゛、グぅぅぅ~~……っ♡♡」 「んん……っ!!」  もう何度目かわからない絶頂を迎える。そして、これまた何発目かわからないザーメンが俺NPCのナカに注がれた。  あれから攻めプレイヤーの宣言通り俺たちは正常位でずっとまぐわい続けた。途中買い物を終えたミメンチが一瞬だけ俺NPCの視界に映り、そのまま笑いながら立ち去っていった。  もうすぐ俺のログイン上限時間が近づいているめ、攻めプレイヤーはちんぽを引き抜く。 (今日はなんかいろいろあったな……)  ログアウトを待ちながらぼんやりと考えていると、俺NPCの頬を攻めプレイヤーが撫で、顔を近づけてきた。 「まだログアウトしてないよね。来週……次の土曜日なんだけど……プレイヤーとしてログインして僕に会いに来て。NPC姦プレイヤーじゃなくて、僕らみたいな普通のプレイヤーで」 (え?)  俺だけにしか聞こえない声量で紡がれた突然の要求に驚いている俺に向かって、攻めプレイヤーは言葉を続ける。 「僕のプレイヤー名はシュン。カタカナね。アバターは今見えてるやつ。場所はそうだなあ……最初にヤったとこにしようか。僕らの初めての思い出ってことで。あの食材屋の前で、時間は……」  俺自身の言葉で話せないから当然なのだが、一方的に待ち合わせの場所と時間を指定され、俺の頭の中は疑問でいっぱいになった。 「絶対、プレイヤーで来てね? 来ないと……もうキミのことは抱いてあげない。そうなったらまあ……今後はあのド下手男にでも抱いてもらってね」  あのプレイヤーはNPC姦プレイについてよく理解してなかっただけで下手だったわけではないと思う、とはもちろん言えず。たとえ俺自身が話せたとしても言えないけど。  そんなことを考えていると、俺の視界がぼやけて白く染まり――ゲームのログイン画面に戻される。  そのままゲームを終了し、俺は現実世界へ意識を浮上させた――。  *  ――1週間後。俺はいつものゲームを起動しログイン画面に立つ。時刻は先週攻めプレイヤー……シュンが指定した時間の10分前。  俺の前には選択肢が2つある。いつも通りのNPC姦プレイヤーの選択ボタンと、通常プレイヤーの選択ボタン。  NPC姦プレイヤーを選べば、これからもたくさんの攻めプレイヤーに俺の意思など関係なく抱かれまくるだろう。毎回ではないかもしれないが、まだ見ぬNPC姦プレイが俺を待っている。  通常プレイヤーを選べば、これからもシュンのあのイケボとちんぽを堪能することができる。だけど……これまでとは違って気軽にNPC姦プレイを楽しむことはできなくなりそうだな、という予感がしていた。  俺は深呼吸して――選択肢に手を伸ばした……。  それから俺はシュンとあの食材屋付近で俺自身のアバターで対面し、NPCの中にいるときには言えなかった恥ずかしい言葉をたくさん言わされじっくりねっちりみっちりと……それはもう攻めに攻められ続け、それが毎週なもんだからゲーム内の俺の身体はもう彼の声だけでイけるようになり……ついには現実の俺の身体も彼によって非処女になるのだが――それはまた別の話。 (了)

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