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第22話 トラブル
中庭
発作も落ち着いてきたし、部屋に居ると寝てるから部屋から出された。個室の空きがないからまだモリタリングルームに居るんだけど。そろそろ退院考えてくれないかなぁと思う。獣人科フロアには、病棟と検査棟に囲まれた中庭がある。フードにつばが付いてるパーカーを羽織る事で中庭に出るのを解禁してもらった。ちなみにこのパーカーは、いろにぃにお願いした。光刺激を避けるのにサングラスとか有るけど、人耳が無いのでゴーグル型になるが、締め付けられるの苦手だから、いろにぃにパーカー探してもらった。めっちゃ楽ただ1つ気になるのは、獣耳が飾りで付いてること。まぁ可愛いけどさ
「今日はネコさんなの?」
「えー イヌじゃないの?」
「トラが良かったなぁ」
そら「はは これオオカミさんなんだって〜」
「えー」「嘘だー」
「オオカミなんていないよ」
わいわいガヤガヤ元気だなぁ。まぁ元気な子達しか中庭には出て来れないんだけど。ボール蹴ったり投げてゴール入れたり遊んでる。見てるのも楽しい。
「こんなニセモノ気持ち悪いんだよ!!」
背後から引っ張っられて、フードが外れる。ギラっと輝く太陽。ズキっと頭が痛むが太陽に背を向けて影に入る。そこにはビックリした顔で固まってる、薄茶色の髪に兎耳の新しい子。
そら
「苦手なものがあるのは仕方ないけど
人が使ってるものを悪く言ったり
勝手に取らないで、苦手って伝えて。
このフードは光を遮る為に使ってるの、
無いと頭痛くなるんだ。ごめんね。」
ささっとフードを被る。「大丈夫?」て心配してくる子達に「大丈夫 仲良くね」と言ってその場を離れる。鼻の奥がツンっとする、見つからない様にトイレに行く。ポタポタと血が出てくる。トイレの手洗い場で水をかけて流す。バレたら退院どころか、また監禁される!!
「そら先生?」
そら「え? サク先生? なんで?」
サク「なんでってここスタッフ用ですよ?」
そら「ん!?」
やばい、焦って近くのトイレ入ったけどスタッフ用とか詰んでる。でも血は止まったし?誤魔化せるかな??
サク「鼻血ですか? 目眩は? 痛みは?」
そら「ま、まって!! 違う 話し合おう?」
サク
「はい 部屋戻りましょう 歩けますか?」
そら「部屋戻るのを話し合おうよ! いっ〜」
サク「余地無いですね 失礼します」
抱えられて強制的に連行された。必然的にカウンターを通るので、そこに居るスタッフにバレた。ズキンズキン痛みが強くなってきて、周りのことなんて考えられない。頭を抱えて丸くなる。
つき「サク先生 何があったの?」
サク「スタッフ用トイレで顔洗ってました。」
つき「顔? 鼻血かな? そら君 頭痛い?」
サク「だとは思いますが、見てはいません。
晦石先生に連絡します。」
そら「だめ!やめて!そんな事したら、、、」
つき「うん 嫌だね サク先生お願いします」
ズキッンズッキンって割れる様に痛い。目を開けると痛い感じがするけど、バタバタ周りに集まってるスタッフが気になって顔を向ける。
スタッフ「つき先生 鼻血出てます」
つき「そら君 仰向けになろうか
手足の痺れ有る? 痛い所は?」
サク「すみません。晦石先生オペ中で暫く
来られないそうです。代わりに大地先生
来てくれました。」
そら「え!? クマ!!」
クマ「久しぶり うさぎちゃん
意識はあるね 呂律も大丈夫
耳が聞こえ辛いかな? 耳鳴りある?」
そら「うわっ クマが先生してる んっー」
クマ「まあね 目が痛い感じ?
何か光るもの見た?」
そら「大丈夫、、、」
スタッフ「え!? 中庭でフード取った?」
そら「それは、別に関係ない」
クマ「何かトラブルがあったんだ?
その前から頭痛かった? 体温測ろう」
つき「直腸温測るから準備して」
スタッフ「はい」
そら「測らなくて良いって! んんっ〜」
俺の意見は聞いて貰えず、直腸温度計を挿入される。1分もしないでピロピロ鳴る。
つき「高いね どうしようか?」
クマ
「痛み止めるの先にしましょう ただ痛み止めにアレルギーあるので使えるの限られますが」
つき「え?アレルギー?登録無いけど、、」
クマ
「あ〜 スター社に限定にしてるのかも?
今有る薬も含めてツバメ、薬剤師に確認してみます」
なんか不穏な空気なんだけど、頭が痛過ぎてぼんやりしてきた、寝そう。
つき「そら! 意識保って!」
クマ「うさぎちゃん 寝ないで!」
「痛み止め持って来ました」
クマ「ツバメ! 今連絡しようと」
ツバメ「晦石先生から連絡来た」
つき「ありがとう あかり君」
それは直腸点滴。拡張器をアナルに付けられてポンプを挿入される。薬がじわじわとお腹の中に落とされる感覚が嫌いだ。抵抗らしい抵抗も出来ずに意識を失った。
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