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第三話 全部さらけ出して⑥

 お互いの息が整うころ、上体を起こししたジュードさんのチンコずるりとナカから出ていく。先っぽが抜けると、とろとろとザーメンが垂れてきた。 「ぁ……もったいない……」  無意識に呟いて、栓をするようにおまんこに指を添える。垂れてしまったザーメンをすくって、指ごと再びナカに戻した。まだ余韻が抜けずにぼんやりとしながら指に絡みつくザーメンの感覚を楽しんでいると、くすくすと笑い声が聞こえる。 「おまんこ、夢中でザーメンもぐもぐしてるねー。そんなに美味しい?」 「はい……だって、ジュードさんのザーメンだから……ずっと、おれのナカに欲しくて……」 「……へー、オレのが欲しかったんだ? ほかの人のザーメンはいらないの?」  働かない頭で、言われたことについて考える。ほかの人のザーメンを中に出されても今以上に嬉しくて気持ちよくなんてなれるだろうか。ジュードさん以外に抱かれる自分なんて、もう想像することができない。今までもいいなと思う人はいたけど、こんなにも強く惹かれて、欲しいと思ったのはジュードさんだけだ。 「いらないです……だっておれ、ジュードさんが好きだか……あっ!」  ぼんやりと感情のままに口を滑らせてしまい、おれは慌てて両手で口を塞ぐ。おまんこからまたザーメンが垂れてしまっているが、今はそれを気にしている場合じゃない。 急に告白されて困惑しているだろう。そう思いながらおそるおそる彼を見上げると――案の定驚いた顔をしていた。 「……あ、えっと、ジュードさん……今のは……」 「……ロメルさん」  口から手を離しなんとか言い訳しようとしていたら、ジュードさんがまっすぐ見つめてくる。少なくとも、怒ったり呆れたような顔じゃなくてほっとした。 「好きって……オレのこと好きっていうのは、こうやって抱かれることもできるくらい……恋愛的な意味、だよね?」 「……はい、そうです。おれ、ジュードさんに、抱いてほしいし……こ、恋人にもなりたいくらい……好きです」  おれは腹を括って想いを打ち明ける。これで断られたら、潔くアパートメントから出て行こう、そう思いながら。  ほんの少しだけ無言の時間が流れ――再びジュードさんが覆い被さってきた。 「ロメルさん……っ!」 「ん……っ!」  名前を呼ばれたが、口をふさがれて返事をすることができない。彼の顔が離れてから、キスをされていたのだと気づく。 「じゅー、ど、さん……?」 「ねーロメルさん。本心だよね? オレの目を見て……」  唇に息がかかる距離でジュードさんと見つめ合う。彼の濃いピンクの瞳が――赤くなる。 「ロメルさん。オレのこと……嫌いって……言って?」 「……え? なんで……あ、催眠魔法……?」  ジュードさんは催眠魔法を使うと、瞳の色が赤くなる。アパートメントに常にかけられている催眠魔法の効きが弱かったりするときに使っているのを何回か見たことがある。そのことを思い出していると、再び唇に柔らかいものが触れた。ちゅ、ちゅ、と何度もキスが降ってくる。 「ん……っ、はぁ、ジュードさん……っ」 「……はは、あははっ。うれしーなあ……。ね、オレも。オレも好きだよ、ロメルさん。好き。大好き」 「え……っ、ほんとに……?」  キスの合間に好きだと何度も言われ耳を疑う。思わず聞き返すと、ぺろりと唇を舐められる。 「うん。ザーメンだけじゃなくて、ロメルさんの全部が欲しい。ね……好きだよ。いつもキスしたいのを必死にガマンしてよだれだけ舐めてたの、気づいてないでしょ」 「う、うそ……」 「ふふふ。ほんとだよー。オレのおちんぽを一生懸命舐めてくれる可愛い舌に、ずーっとしゃぶりつきたかったんだー……もういいよね。ロメルさん、舌出して……」 「ぁ……、ふ、ぁっ♡ んぅ……♡」  ゆっくり口を開け舌を出すと、ジュードさんの熱い舌に絡め取られる。舌を吸われ、歯列や上顎を舐られる。溢れる唾液も啜られ飲まれ、口の中が食べられているような感覚に酔いしれた。  唇が離れ、はぁはぁと息を乱すおれの口元をジュードさんが舐める。いつも舐められているよだれに、今日はジュードさんのも混じっているんだと思うだけで身体の奥がきゅんとした。 「はー……せっかく恋人になったんだから、改めて恋人としてセックスしたいけど……今日はガマンするね」  残念そうに眉を下げる姿が可愛くて頬が緩む。後処理をしてくれたジュードさんは、そのままおれを部屋に泊めてくれた。シーツを替えたベッドに入ると、ぎゅっと抱きしめられる。 「おやすみ、ロメルさん」 「おやすみなさい……あの、ジュードさん」 「なーに?」  ジュードさんの体温を感じながら目を閉じ、うつらうつらとしながらもおれは言葉を続けた。 「ロメル、って……呼んでください」 「いーよ。……ロメル、おやすみ」 「へへ……おやすみなさい……」  額に柔らかな唇が当てられるのを感じながら、おれは眠りに落ちていった――。

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