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第26話 もっと、もっと。

 岩永の尻穴の中は熱く、指で押し広げながら奥に進む。  程よく弾力のある柔らかい壁は、きっと肉棒を挿入し上下に動かしたら気持ちいいだろう、そう思うと宗近は早く中に入りたくて仕方がなかった。 「も……、いい。はやくっ……なかに」  挿入された指で快感を得ている岩永も、自分の中に宗近自身が入ってくるのを期待しているようだ。  宗近は痛いほどに反応している自分のイチモツを露出させると、岩永の尻穴につける。 「誠人さんの処女、奪っていいですか」  『誠人さんの処女を俺が奪っちゃって本当にいいんですか?……後悔しませんか?』、と、そう言うつもりで実際に放った言葉はだいぶ意味合いが変わって聞こえたことだろう。  再度宗近の表情が崩れた。  無表情ではなく、雄々しい男の表情だった。  違う表情が見れて嬉しくなったが、今喜んでいる場合ではないくらい切羽詰まった状況である岩永は、甘えるように縋り付いた。 「おまえの……、それ。はやく、……くれ」  絶対にサディストの男役(タチ)には見えない色気で強請る岩永にクラクラしながらも、宗近は中に侵入した。  やはりそこは排泄器官で快感を拾える場所ではないし、侵入してきたモノは岩永の中を圧迫していく。  痛い、けれどその痛みが快感にすり替わる場所があった。  岩永はそこに何があるのかを知っていた。  男が尻穴で感じる部分、前立腺だ。  今まで自分が男を抱くときに攻めていた器官を実際に自分すら感じてしまうことになるとは。  屈辱だった。  しかし身体は素直で、前立腺が擦れて気持ちがいい。  そして、何をしても表情が変わらないあの鉄面皮丸石 宗近が、雄々しい表情を浮かべて腰を振る不様に岩永で快感を感じているのだ、自分の屈辱など安いものだ。 「むね……ちかっ、もっと、……もっと」  『もっともっと俺を欲しがれ』、と、心の中で思った。  しかし宗近の肉棒はとんでもなく大きかった。  入ってはならない直腸の入り口を貫かれたときに、岩永の身体には得も言われぬ快感を得られ、尻が壊れると感じた。 「ああぁ……、んっ、あああ」  ガクガクと身を震わせた岩永の鈴口から潮が噴き出る。  まさか岩永が潮を噴くとは思っていなかった宗近すら驚きを隠せなかった。 「潮噴くくらい気持ちいいですか、誠人さん」 『うわぁ~、潮噴くくらい俺とのセックスで気持ちよくなっちゃう誠人さん。可愛くてエロい、本当に最高な人だ』  こんなにも心の中と外側が違う人間が居ていいのだろうか、と、言わんばかりだった。

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