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第7話(榊原side)

「え?」 「昨日の子、あの代理」 担当は一瞬、言葉を失った。 「あー…」 少し困ったように笑う。 「いや、あの子は…」 「スタッフなんですよ」 榊原は椅子にもたれたまま言う。 「知ってる、問題ある?」 「いや、問題というか…」 担当は頭をかいた。 「スタッフなんで」 「別にいいだろ」 榊原の声は静かだった。 「顔も問題ないし、昨日の映像確認した?」 担当は少しだけ言葉に詰まる。 確かに。 表情が崩れない。 カメラの前でも動きが自然だった。 素人のはずなのに、妙に落ち着いていた。

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