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第16話 頭ん中、俺でいっぱいにして※

「あっ……あんっ! はぁっ……あっ……!」  性急に、って言葉がぴったりくるほど性急に上条さんを下着一枚にひん剥いて、スタンドライトだけ点けた薄暗い部屋の中でちっさい乳首にきつく吸い付いた。  上条さんは肘曲げて両手でシーツ握って、仰向けに寝転んでる身体をびくびく震わせる。どこ触っても反応良いけど、乳首苛めた時の反応は特にイイ。  すげー可愛いけど、この人をこういう風にしたの元カレだよなあとか頭に過ぎってちょっと妬く。ガキくせー嫉妬だなと分かっちゃいても。  片方は舐めて吸って転がして、もう片方は指で摘んで捏ねて優しく撫ぜる。俺の一挙一動に反応して漏れるあまーい吐息が堪んない。 「きもちー?」 「んッ……ぁ……きもちー……」  舌で転がしつつ顔を見上げると、蕩けた声とかわいー顔で返された。熱っぽい視線が俺を捉えて揺れて、なんか言いたげ。キスしたそう。わざとちゅぱっと音を立てて乳首から舌を離して、代わりに口唇にちゅうっと口付けた。 「ん……ぅ……下瀬……」  俺の背中に腕が回されて抱き締められる。甘えられてるみたいで、だけど同時に俺も甘やかされてる感じ。幸せいっぱいで頬が緩んだ。戯れついて出された舌に舌を絡めて吸って舐め上げて、その間も乳首弄ったり、身体撫でたり。  骨張って細身で引き締まってて、しっかり筋肉付いてる男の身体。身長は俺よりちっさいけど、やわっこくもないし、全力で抱き締めても絶対折れねーなって感じ。サッカーやってる人らしい身体付き。いっちゃん最初、男相手のセックスって実際どんなもんかと思ってたけど、俺は全然興奮する。上条さんだから。  心底惚れてる憧れの上司。なんだろ、なんかさ、人として好き。みんなに優しくて、顔は綺麗だけど漢気あってメンタル鬼つえー人。そんな上条さんが俺の手で、口唇で、ぽやぽや火照ってとろとろに蕩けんのが脳みそ溶ける。 「も、良いから……早く、挿れて……」 「もー良いの? 俺はまだ、じっくり甘やかしてぇっすけど」  口唇を離すと、とろんとした顔でおねだりされた。そりゃ俺も挿れたいんだけど、挿れると夢中になってじっくり見れないし。前戯の間は上条さんの一挙一動、目に焼き付けられるから好き。 「甘やかされんのもいーけど……下瀬と一緒に、気持ちよくなりてーの」 「うーわ、すげぇ殺し文句。そんなん言われたら挿れないとかぜってぇー無理じゃないすか。まだぜーんぜん触り足りてないのに」  頬を両手で掴んで見上げられて、ンなかわいーこと言われたら、俺のプランなんかガラガラ崩れて上条さんのペースに乗せられる。口唇を尖らせたら揶揄う笑みで返されて、語彙力ゼロで言うとマジやべぇ。その気にさせんのが上手すぎる。  手の平の上でコロコロ転がされてるみたいで、でもそこがまた良いんだよなあとか思ったり。 「挿れたってあちこち触れるだろ。好きなだけ触っていーよ。てか、触ってほしい」 「俺のこと煽るの上手すぎ〜……ね、じゃあさ、今日はバックでしましょーよ。そしたら色々触れるじゃん」  頬を優しく手の平で撫でられて、お返しにちゅ、ちゅ、と額や瞼に口唇で触れる。上条さんは面白そうに小さく笑って、冗談っぽくツンと口唇を尖らせた。 「それじゃお前の顔見られねーじゃん」 「えー、嬉し。じゃあ、最初ん時みたく鏡の前でする?」 「やーだ。顔見えて、キスしやすい体勢が良い」 「うぃっす。上条さんの仰せのままに」  落っこちそうなくらい頬が緩む。顔見たいって思ってくれんの嬉しい。ちゃんと俺だって認識しながらエッチしたいって思ってくれてる感じして。  服着たまんまだったからシャツの裾を両手で持ってガバッと脱いだ。パンツも下着ごと雑に脱いで、俺の方が先にすっぽんぽんになる。 「下瀬くんのシモはやる気満々だな〜」 「もー、なんすかぁ。上条さんの上のお口は意地悪だな〜。シモは俺のこと言えんでしょ」  上条さんは腹に付きそうなくらい勃起してる俺のちんこをつぅっと指で撫で上げて、わっるい顔をして笑う。  下着越しでも分かってたけど、上条さんの下着を脱がせると俺とおんなじように勃起してて『触ってほしい』って言うみたいにひくひくしてる。 「だーって、我に返ると恥ずいんだよ。つい冗談言いたくなんの」 「照れ隠しもかわいーっすけど、俺相手に照れなくたっていーのに。もうケツの穴まで見てんのに恥ずかしがることあります〜? 痛てっ、肘鉄!」 「生意気言うな。恥ずいもんは恥ずいの」  口唇を尖らせて軽く肘で小突かれた。既に何度としていても恥ずいもんは恥ずいらしい。上条さんってエッチのとき毎回なんかこう、冗談っぽくするとこあんだよな。 「上条さんが先に揶揄ってきたのにぃ……」 「それはごめん。なんか、こう……説明できねー。うーわ、トップ営業マンなのに説明できねーとか……」  上条さんは複雑そうな顔をした後、ムッと眉を顰めた。自分に厳しい人だ。ついこないだまで部下だった俺とこうなってんのがまだちょい照れ臭いってだけだと思ったけど、他にもなんかあんのかなー。 「とりあえず、俺が冗談言わないように塞いでて」 「ぜーんぜん、冗談言っていーっすよ? でも、塞がせていただきまーす」  口唇を「ん」って尖らせたかわいーキス待ち顔で見上げられて、ニヤけながら覆い被さって口付けた。キスしながら上条さんの横に上体を倒してく。上条さんは俺の口唇追っ掛けて顔だけ横向けた。舌を絡めて深くキスを続けてく。 「んンッ……ぅあ……ッんぅ……っ」  キスしながら上条さんの左膝を曲げてベッドに足立てさせて、先っちょが濡れた俺のちんこを上条さんのちんこに押し付けて擦り付ける。滑って擦れる感じが気持ちいい。キスの合間に漏れる声がやらしくて、腰から耳からぞくぞく来た。もっと声が聞きたくて、右手で左の胸元を撫で触る。ずっと撫で回してたいくらい手触りが良い。ほんのついさっきまで舐め回してたから俺の唾液で湿ってて、乳首勃ってるけどやわこい感じ。 「ン……あッ! しもせ、ンむっ、ひぁ……っ!」  指先と爪でちっさい乳首をピンピン弾いて、ちんこでちんこを擦ってく。上条さんの上擦った甘い声で名前呼ばれると脳がバグって、もうぐちゃぐちゃ。夢中で擦り付けてるうちに上条さんの身体がずり上がって、擦り付ける位置は逆に下がってく。ちんこの付け根、よりも下。中への入口辺りを擦り上げると、上条さんは腰跳ねさせた。  ゴムとローションはサイドテーブルの上にセッティング済み。乳首弄ってた手をサイドテーブルに伸ばして、個包装のゴムを掴んだ。袋の端っこ噛んで、袋を右手で引っ張り破く。中からゴム取り出したらキス再開。キスしながら片手でゴム着けて、上条さんの入口にローション垂らして二本の指で塗り込んでく。  上条さんは俺がすぐ挿れられるように準備しといてくれるから、やんなくてたって入るんだけど。今んとこ、煽られるまま挿れてばっかり。でも、少しくらい俺も手伝いたい。 「んッ、んぅッ、〜〜ッ!」  キスで塞いだ上条さんの口の端から、声になんない声が漏れる。ローション滑らせながら指を中に進めて、お腹側にある上条さんの一番きもちーところを探り当てた。ちんこの先っちょでぐりぐりした時、上条さんがイキっぱなしになっちゃうところ。今突っ込んでんのは指だけど。指がきゅーっと締め付けられて、あ、今上条さんイッてんな、って分かる。 「はぁ……っ、いま、なんか言った……?」 「上条さんがイッたってこと? きゅーって俺の指締め付けてイッてましたよね」  息を荒げながら問い掛けられて、照れ照れ笑ってそう返す。が、違う意味らしい。 「ちっげぇ、俺になんか言った? てこと……っSayだ、Say! ワッディユセイっつってんの」 「あー、無意識に英語で話しかけてたかも? 俺帰国子女なんで」 「お前の方がふざけてんじゃねーか、罰金取んぞこら……あっ……」  思ったまんま、なんか口に出てたんだろう。めっちゃかわいーとか、やーべぇエロすぎ、とか多分そんな。片眉上げて怪訝な目を向けられたけど、無意識だから許してほしい。指抜いたら上条さんの口から熱っぽい吐息が漏れてまあエッチ。 「ふざけてなんかなくて。好きすぎてポロッと出ちゃうんですって。罰金で給料溶けちゃう」 「んっ……あー……ッ」  指の代わりにちんこの先っちょ押し付けたら、眉を顰めた顔からコロッと蕩けたかわいー顔に早変わり。 「挿れますね?」 「あっ、ぅあっ、ンん……ッ!」  一声掛けて、そのまんまゆっくり中に押し込んでく。乳首を指先でやさーしく撫でながら、さっき指でも探った手前側のきもちーとこをぬるぬる擦るように腰を動かす。ちょい横向きで挿れてっからちょうど浅めの位置に当たって良い感じ。  膝曲げてる上条さんの左足がびくびく動いて、シーツから浮いたり、爪先が伸びたり反れたり。肩にぎゅーっとしがみつかれて、口唇が離れる度に「あっ」て声が溢れて、塞ぐと舌が一生懸命絡み付く。離れないで、って言われてるみたいでグッと来る。  しつこいくらいに舌を絡めて、身体撫でながらゆっくり腰を動かす。スポーツみたいに激しくすんのも好きだけど、じっくりコトコト、弱火で煮込むみたいなエッチも気持ちいい。ひとつになる、っていうのがしっくりくる。  気持ちよくなってる顔や身体を目で楽しんで、全身ぴったり触れ合わせて、ひとつも聞き漏らさないように甘い声に耳を澄ませて、シャンプーのいい匂いに鼻擽られて、味なんてしないはずなのに甘く感じる唾液を舌で味わう。五感全部で上条さんを堪能しながら、上条さんにもじっくり俺を味わってもらう。  ゆっくり優しいエッチじゃイケない、なんてこたなくて、上条さんは我慢汁ダラダラ垂らしつつ、きゅんきゅん入口締めてずーっとイッてる。 「はぁっ、あんっ、しもせぇ……んぅ……ッなんで、ゆっくり、すんの……っ」  射精したくて堪んない、みたいなトロットロに蕩けた目で見つめられて、こっちは愛しくって堪んない。ぐーっと腰を押し付けて、手前に引いて、ゆーっくり腰を動かした。痛いぐらいにちんこ締め付けられて、気ぃ抜いたら秒で出ちゃいそう。 「ッ……きもちーでしょ? ガツガツやって回数すんのもいーすけど……大人らしく、ゆっくりじっくりも良いかなーって」 「きもちぃ、けどっ……も、あたま、ヘンになる……っ」 「いーじゃないすか、ヘンになってよ。頭ん中、俺でいっぱいにして。俺の頭ん中は上条さんでいっぱいっす」  じわっと濡れた上条さんの目から瞬きでポロッと涙が伝う。涙を舌で掬ってみると、ちょっとしょっぱい味がした。

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