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10話 自白と初めての
「ほら、指だって簡単に入っちゃってますよ? 昔はもっと時間をかけないと入らなかったし、時間が空いているから閉じていてもおかしくないのに……」
リュシエンの声がだんだん低く冷たくなっていく気がする。彼の声とは真逆に、オレは羞恥で身体がさらに熱くなっていく。
「アディさん、正直に答えてください」
「んひゅ゛っ♡」
ぐり、と思いきり指で前立腺を押され、ぷしっとチンポから先走りが飛び出る。この状態のリュシエンに下手な言い訳は通用しないことを知っているから、オレは観念して口を開いた。
「んっ♡ 引くなよ……? 実は……帰ってからも、自分で、弄って……はぅ゛っ゛♡」
「自分で? 誰かにじゃなくて、アディさんが自分で? 自分でお尻の穴触って、気持ちよくなってたんですか?」
「そ、ア゛ッ゛♡ そう、っ♡ あんま言うな、恥ずかし……い゛っ゛♡」
「えー、見たい見たい。今度見せてくださいね?」
子供のように無邪気な声とは裏腹にずぽずぽとオレの尻穴を執拗に指で擦るリュシエン。3本に増やされた指がナカをバラバラに刺激して、だんだん身体に力が入らなくなっていく。額をシーツに擦りつけながらビクビクと身体を震わせた。
「よかった。アディさんが僕以外に触らせてなくて」
「あたりまえ、だろ……っふ、ぅ゛~~♡ お前以外に、なんて、想像したくもない……っ」
「……っ! アディさん……っ!」
「お゛っ♡」
勢いよく引き抜かれた指が途中で前立腺を掠めたことで甘イキしてしまった。ヒクヒクと尻穴が収縮するのを感じていると、身体を仰向けに倒される。
覆い被さってきたリュシエンはうっとりとした目で頬を上気させ、はぁ、と熱い吐息を漏らしていた。しばらく見惚れていると、尻穴にぬめり気をおびた硬いものが宛がわれる。視線を下に向けると、思った通り彼のチンポが窄まりに押し付けられていた。
潤滑油を手に垂らしたリュシエンはぬちぬちと丁寧に自身に塗り込んでいく。興奮した様子の彼に男らしさを感じ、腹の奥がキュンと鳴った。
「もう、ガマンできません……♡ 苦しいと思いますけど、受け入れてください……っ♡」
「なんだそれ……っ! ん゛……ッ゛」
そこは苦しかったら言ってくださいだろ、と言う前にぐっと尻穴に熱い塊が押し入ってくる。指や舌は何度も侵入を許しているが、こんなに大きいものは初めてだから当然痛いし苦しい。
もっとゆっくり挿れてくれと言いたいが、リュシエンに唇を塞がれてしまいくぐもった声しか出すことができなかった。さっきまでオレの尻穴を舐めていたんだよなと一瞬頭に浮かんだが、彼の唾液の味が口いっぱいに広がり思考がとろけていく。
キスに溺れていると次第に身体の力が抜けていき、ナカに感じる熱がずぷずぷと進んでいくのを感じた。奥までみっちりと満たされ、リュシエンの身体がぴったりとくっついたことで彼の剛直をすべてを受け入れたことに気づく。
(これでもう、リュシエンは完全に聖者じゃなくなったんだな……)
もうとっくに終わっているのに、彼を完全に聖者という役目から解放させたような気持ちになる。なんだか嬉しくなってしまうのは、旅の道中の大変そうな姿を見てきたからだろうか。
思わずぎゅっと背中に抱きつき、無意識にナカもきゅうっと締めつけてしまうと、リュシエンが慌てて唇を離した。
「アディさ、駄目……っ、んんっ!」
「ぁ……っ♡」
どぷどぷと奥に熱いものが広がっていく感覚。ナカに挿入ったリュシエンのチンポが脈打っていて、彼が射精したのだと気づく。奥に感じた熱が身体中に広がっていく気がして、口元が緩む。
大きく息を吐いてから、リュシエンがむっと唇を尖らせた。
「もう……イっちゃったじゃないですか。はー……かっこ悪い」
「ははっ。最初は誰だってそんなもんだろ」
あまり見ることができないリュシエンの年下らしい姿を見れて嬉しくなると同時に、オレも娼館で初体験をしたときはこんな感じだったなと懐かしい気持ちになる。オレは奥まで行く前に暴発してしまったから、リュシエンは持った方だろう。なんとなく悔しいから彼には言わないけど。
くしゃりとリュシエンの頭を撫で、オレはきゅんと尻穴を締めた。ぬち、と粘度の高い音がナカから発せられる。
「まだガチガチじゃん……♡ な、もう大丈夫だから、動いていいぜ……?」
ナカにいるリュシエンのチンポはまだ硬い。達して精を吐き出したため、先ほどよりも滑りがよくなっているだろう。彼がしょげてくれていたおかげで、苦しさもかなり薄まってきている。
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