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9話 刺激と疑惑

 中途半端に刺激が止んでしまって疼く身体をゆっくり起こし、言われたとおり四つん這いになった。リュシエンの左手がオレの太ももを優しく掴み、右手はチンポをゆるく扱く。気持ちよさで腰が揺れると、尻たぶに柔らかいものが触れた。 「はぁ♡ アディさんのお尻、相変わらず大きくて可愛いです♡ お尻の穴も……」 「んぁっ♡ 感想とか、いいから……は、んっ♡」  ぬろ、と尻穴に湿ったものが触れる。念入りに洗浄魔法で綺麗にした尻穴を舐められ、懐かしい感覚だと思うと同時に、オレはふと気づく。尻穴を彼に舐められるのは初めてじゃない。だが、もしかしてこれも……と。 「な、ぁ……っ♡ やっぱり、尻穴に唾液で神聖力流し込んでたのって……あぁっ♡」 「もちろん、舐めたいからこじつけてただけですよ♡ ん、はぁ……♡ おいし……♡」 「くそ、やっぱりか……、ふぁぁっ♡ や、舌ずぽずぽするな……ひぅっ♡」  尻穴に舌が出たり入ったりする感触も懐かしく気持ちいい。オレの身体が強めの邪気に侵されたとき、口からだけじゃ不十分かも、と尻から唾液を流し込まれていた。  それ以前から抜き合う際に尻穴にも触れてこようとしたリュシエンに、さすがに駄目だと阻止していたのだが。邪気に侵されたときは早く浄化してほしくて、深く考えることを放棄し触れることを許してしまっていた。  それに本当に神聖力を尻から流し込む必要があったとしても、尻穴がふやけるのではというくらい舐めてくる必要はない。唾液を流し込むだけでいいのに、尻穴を吸ったり早く浸透させるためだと指を突っ込んでくる必要などなかったのだ。 「騙して悪かったとは思いますけど、あのときはアディさんのお尻舐めたいしちんぽしゃぶりたくて僕も必死だったんです」 「ぁ、なんだそれ……っ♡ ひゅ、ふぁ♡」  ぬち、ぬちゅ、とゆるく扱かれているチンポから粘度の高い音が聞こえる。浄化行為だと言われ舐められているときも何度も勃起させてしまい、感じてしまって申し訳ないと思っていたのに。リュシエンからすれば狙い通りだったわけだ。  あのときは邪気に何度も侵されることや、周りからの妬みの視線や言葉にめちゃくちゃ疲れてしまっていた。正直リュシエンとの抜き合いや偽の浄化行為に対して、気持ちよくていろいろなことを忘れさせてくれるからと依存してしまっていたところはある。  ――と、いうのはもちろん言い訳で。結局のところ、リュシエンの瞳や声の優しさや、触れられる気持ちよさにオレはめちゃくちゃハマっていた。  その証拠に、舐められる以上の快楽を知っている尻穴は物足りなさげにヒクつく。 「アディさんのお尻、ヒクヒクしてかわいいなあ♡ どうしたんですか、ん?」  ちゅ、ちゅ、と穴の周りをあやすようにキスされる。焦らされている気になって、オレはたまらず口を開いた。 「リュシエン……お願い、吸ってくれ……♡ 尻穴、めいっぱい、強く、吸って……♡」 「いいですよぉ♡ いーっぱい吸って、中ももっといっぱいペロペロしてあげますね。アディさん、大好きですもんね……♡」  ふう、と尻穴に息を吹きかけられる。期待に震えるそこに、リュシエンの唇が触れた。 「ん゛ひぃ゛っ♡ あ゛、ぁ゛~~っ♡ ァ゛、イ゛ッ♡」 「っ、ふ……♡ かわいい、アディさん……っ♡」  ぴったりと尻穴に押しつけられた柔らかい唇が、勢いよく穴を吸う。待ち望んでいた刺激に悦び、後ろだけで達してしまった。  ビクビクと震える窄まりにまた肉厚な舌を滑り込んできて、内壁をぬちぬちと舐ってくる。雄叫びのような嬌声を上げ快感に震えるオレの尻穴がだんだんぷっくりとしてくると、リュシエンがそこを食んできた。 「はー♡ アディさんのお尻の穴、ぷっくりしてきましたね……またこうやって触れることができて嬉しいです。何度夢見たことか……」 「そ、かよ……っあ゛、ぅ゛~~っ♡」  ふっくらとした尻穴のふちを執拗に舌でこね回される。達して敏感になったそこに与えられる強すぎる快感を逃がすために腰を揺らしたが、リュシエンの手にがっちりと掴まれ固定されてしまう。 「駄目ですよ、逃げちゃ。いっぱい気持ちよくなって、いっぱいイってください♡ ところで……アディさんのお尻、しばらく触っていないのに柔らかくなるのが早いですね?」 「な、そ、それは……っ」  痛いところを突かれてしまい言葉に詰まる。どう答えようか考えていると、つぷりと指がナカに入ってきた。とろりとした感触も一緒に入ってきたから、いつの間にか指に潤滑油をまとわせていたようだ。

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