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22歳の青年勇者が見た淫夢のお話(2/2)*
「どう、して……」
ポツリと零れた言葉に、ロッソの声が答えた。
「欲しいものは、欲しいとハッキリおっしゃらねば、手に入りませんよ」
ああ、それはこないだロッソに叱られた時のセリフだ。
顔を上げれば、ロッソは何故かキチンと衣服を整えて、どこも拘束される事なく落ち着いた顔で蔦の塊の上に腰掛けていた。
俺は内側から溢れそうな程の熱に、頭にぼんやりと霞がかかってそれをおかしいと思うこともできない。
「あ、……っ、欲し……ぃ……」
「何がですか?」
ロッソのいつもと変わらない冷静な声に、何故か酷く煽られる。
「ロッソと、同じの……」
「それでは分かりませんよ?」
「っ、この……、緑の……、ぅ、蔓みたいな……」
「これはこの魔物の触手ですが、よろしいのですか?」
「しょく、しゅ……?」
聞き慣れない言葉を繰り返すと、応えるように緑の蔓達が一斉に揺れた。
「ぅぁあっ、んぅ……っ」
甘い甘い柔らかな刺激にガクガクと腰が揺れる。
もっと欲しい、強烈な刺激が。
俺の熱い腹の底に、直接触れて欲しい。
「しょ、触手っ、入れ……て、欲し……ぃ」
渇望に胸を潰されるようで苦しい。
熱い息で喘ぎながら必死に求める。
「俺のナカ、入れて……お願い、だか、ら……ぁ」
昂る感情がコントロールできなくて、涙が後から後から頬を伝う。
くす、とロッソが小さく笑った気配がした。
「上手におねだりできましたね、勇者様?」
その言葉で急激に自分の立場を自覚して、あまりの恥ずかしさに身がすくむ。
しかしそれもほんの一瞬で、後ろに入り込んできた触手の物量に思考の全てが霧散する。
「あっ、あ!! ぁあああんっ!」
歓喜に全身が震える。
柔らかな皮が包む滑らかな表面はぬるぬると滑りがあり、痛みを与える事なく中へと入り込む。しかしその形状はボコボコと節くれていて、進むだけで痺れる程の快感を与えた。
「ぁああっ、や、ああっ、んんんっ」
後ろだけでなく前までをぬるりとした触手に包み込まれて、否応なく高みへと突き上げられる。
「あんっ、も、う、……あぁっ!」
待ちわびた強烈な快感に俺は呆気なく達した。
チカチカする視界の端に、ロッソの黒髪が揺れる。
「っ、ん、……っっ!」
触手はそんな俺に遠慮する様子もなく、ぎゅうぎゅうと締め付ける俺のナカを強引に擦り続けた。
緩やかに出たり入ったりを繰り返す触手が少しずつ奥まで入り込んでいる事に気付いたのは、まだ誰にも触れられた事のない場所に触れられてからだった。
「っっっ!!!」
ぞくりと恐怖に背筋が震える。
ダメだ、そこは触れてはいけないところだ。今すぐ離れなければ。
身体がそう訴える危機感までもが、二度三度とそこを優しく撫でられる内、激しい快感へと変わってしまう。
「ゔ、ゔあ、んんぅ、あ……っん、そこ、は、ぁ……だめぇ……っ」
自分の発した制止の言葉は、まるで甘くねだるような響きで、そこから先は何も分からなくなった。
何度も繰り返しそこを侵されて、俺は何度も何度も声を上げて達した。
俺に吐き出すものが何も無くなった頃、触手は動きを変えた。
ブルブルと震える様な動きがしばらく続き、俺のナカに大量の熱いものが注がれる。
「ぅぅぁぁぁっっっ!!」
直接内側に注がれる液のあまりの熱さに、身体が溶けてしまいそうだ。
「な、……んだ、これ…………っ」
滲んだ視界の向こうから、ロッソの冷静な声がする。
「まさか魔物が勇者様を慰めるためだけにこんな事をしたのだとお思いですか? 魔物には魔物の目的があるのですよ」
……ぇ……?
ロッソの白い指が示す方。
下を見れば、俺の中へ入っている触手の根元から、その内側を何か大きな塊が迫り上がる様にして俺の方へと近付いてくるのが分かった。
「これから勇者様は、あの種をその身に宿されるのです」
え……、あんなに大きな物が、俺の、中に……?
「む、むり、だ、あん……な、おっきな……ぁ、あ、あああああっ!」
内側がみちみちと音を立てて広げられる。
それを通す為に触手が膨張しはじめたのか。
とろとろに蕩けた身体は、強引な拡張すら快感として受け止める。
喉を逸らし背を仰け反らせて必死に耐えるも、内側をぐいぐいと広げられながら奥まで優しく擦られればあまりの快感に全てが分からなくなった。
止まらぬ嬌声に溺れているうち、ゴツ、と硬い感触が入口に当たる。
「や、あっ! むりぃ……っ! こんな、おっき……、っ、入らな……あ、ぁ、……ぁぁああああっっ!!」
ぞくぞくと背をのぼる怖気は、死への恐怖だ。
ふつふつと粟立つ肌も、身体が壊されることへの反応のはずだ。
それなのに、どうして、こんな……気持ち良……っっ。
ゴリ、と入り口を強引にこじ開けて塊がじわりと内側へと進む。
や……ぁっ、死、ぬ、死んじゃ、う、ぁ、あああっ、お腹、破けちゃ……ぅ……っっっ!!
***
バチッと音がするほどに目を見開いて、自分が目を閉じていた事を知った。
テントだ。
この天幕は、勇者専用の……。
ああ、そうだ、ここ連日討伐が続いていて、もう今日で二週間程テント生活が続いていたっけ。
時計を確認しようと体を起こすと下腹部にぬるりとした感触がある。
まさかと思って見れば、そこには吐精のあとがあった。
うわ……、まずい。やってしまった……。
あー。ここのところ忙し過ぎてずっと抜いてなかったからか……。
そういえば、何だかえっちな夢を見ていたような気もする。
夢の内容は覚えてないけど、身体の奥に少しだけ、じんと甘い感覚が残っていた。
俺はもう一度下着の中を覗く。
……これは、ロッソに見つかると面倒な事になるな。
俺のスケジュール管理から体調管理まで完璧にこなしてくれる優秀な従者は、あろうことか俺の性欲処理すら進んで世話を焼こうとしてくれる。
それを断っている手前、こんな失態は不味い。
あの冷静な従者なら、顔色も変えずに俺の下着を洗って『今後は私にお任せください』だなんて言いかねない。
ロッソが来る前に、なんとしてもこれは自分で片付けておかなくては。
俺が慌てて服を脱いだのと「失礼します」の声と共にロッソが天幕を捲ったのは同時だった。
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