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 ぼくが155センチだから、きっと170センチはあるね。  すらりとした体型。  モデルさんみたいだと、思わず見とれてしまう。  ……トクン。  ぼくの心臓が小さく跳ねた。 「さて、じゃあ始めようか」  金色くんはそう言うと、勉強を教えてくれる。  金色くんってすごいんだ。  ぼくがあんなにわからなかった数式を優しく丁寧に教えてくれる。  おかげでぼくは苦手な数学がほんのちょっぴりだけど楽しいって思えるようになった。今日の宿題もバッチリだ。 「あの、ありがとうございました」  日が沈んで、18時を過ぎた学校帰り。  もう夜も遅いからって、家の前まで送ってくれた。  一緒に帰った金色くんにぼくはペコッとお辞儀をして、お礼を言った。 「うん。じゃ、また明日ね」  金色くんはニコリと微笑んだ。

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