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 ブンブン。  金色くんの言葉に返事をしたくても、やっぱり何も言えなくて、ぼくはもう一回首を振る。  だけど喉につまるのは悲しいからじゃない。  すごく嬉しいからだ。 「ぼくも……好き……です」  金色くんに、ボソッと告げてみる。 「ありがとう」  金色くんはぼくを抱きしめてくれた。 「マフィン、君が作ってくれたなら食べられるよ。でも、イチくんを先に食べたいな」  手にしているマフィンを見つめていると、そっと耳打ちされた。 「ぅえっ!?」  ただでさえ、ギュってされてすごく体が熱いのに、金色くんの言葉でずっと熱くなる。  もう何も考えられなくなったぼくは、勢いよく電柱にぶつけたおでこのことも忘れて、ただ広い背中に腕を回した。 ▽・w・▽つ〈わんわんほりでぃ~〉**END

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