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 えっ? えっ? 「親しくなっていくうち、イチくんが可愛くて仕方がなくなって……どうしよう、君が好きなんだ」  ええええっ!?  ぼくは泣くのも忘れて涙でいっぱいになっている目をパチパチとまばたきした。  金色くんの表情を知るため、顔を上げれば――……。 「ね、僕とそういうふうになるのはダメ?」  眉毛がハの字になって、悲しそうにしている金色くんを見るのは初めてだ。  とっても可愛いと思うのはいけないことかな?  でもでも、頭の上にありもしない耳がふたつ見える。なんだか犬みたいだ。  犬って言っても小型犬とかじゃなくって……まるで――そう、ゴールデンレトリバーみたいな、頭が良い綺麗な犬。  ダメなんて……そんなことない。  だって、ぼく。  ぼくこそ金色くんとそうなりたいって願っていたから……。

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