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 ぼくと金色くんの距離がとってもとっても近いんですっ!!  これじゃあ、緊張しすぎて呼吸できない。 「うん?」  それがわからない金色くんは、宿題のプリントを穴が空くほど見つめているぼくを見る。  うえええん!! よけい、顔が近くなっちゃったよっ!!  オレンジ色の夕日に照らされた教室にいるぼくと金色くん。  だからぼくの顔が赤くなってもきっと夕日のせいにできる。  だけど、でも……。  緊張しすぎて出てきちゃった涙は隠せない。  こんなんじゃぼく、金色くんに気持ち悪いって思われちゃう。  いつまでもウジウジしてたらイライラされる。  どうしよう。  どうしよう!!  とにかく、このあふれてくる涙を引っ込めよう。  そう思うのに焦ったら焦った分だけ涙があふれてくる。 「どうしたの? なにかわからないところ、あった?」  優しい優しい金色くんは、緊張しすぎて嫌われるっていう悲しみで涙をにじませるぼくを覗き込んできた。

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