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☆
「ご、ごめんなさい……」
泣き虫でごめんなさい。
女々しくてごめんなさい。
勉強ができなくてごめんなさい。
たくさんの『ごめんなさい』が、目にあふれた涙と一緒にポロリとぼくの口からはじき出される。
挙げ句の果てに、ぼくはとうとう、えぐえぐとシャクリを上げて泣きはじめてしまった。
泣き止もう。
早く泣き止まないと嫌われる。
そう思うのに、涙は止まらない。
「っうえええっ」
子供みたいに泣きじゃくるぼく。
「イチくん……」
ほら、金色くんがため息混じりでぼくの名前を呼んでる。
嫌われる。
ううん、もう、嫌われたのかも……。
「ご、ごめんなさいっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ、うぇええっ」
嫌わないで。
嫌いにならないで。
そう願うぼくは、ほんとに女々しい。
男なのに、情けない。
大粒の涙はボタボタと落ちて、プリントが水玉模様になっていく……。
「イチくん……」
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