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SS(ユウシとアラタ)

「アラタ、オサムの追加記事が書けるいい極秘ネタがあるのですが、欲しくないですか?」 カイリ様とトモイが乗ったハイヤーを見送りながら私がかけた言葉に、アラタは顔を顰める。 「その誘い方、どうなの?ユウシさん」 生意気な青年は、後先も考えずにダメ出しをしてきた。 だから私は大きくため息をつく。 「そんな風に挑発をしたら、後悔するのは貴方ですよ、アラタ」 「後悔?するわけないじゃん。オサムのネタなんか持ち出されなくても、俺はアンタに誘われたらホイホイついていく程度には、懐いたつもりだけどね」 強い言葉を使いながらも、私のスーツの端を掴んで上目遣いで見つめてくる。 (まったく……。貴方という人は) 「いいでしょう。では、改めて。アラタ、私のマンションへ寄っていきなさい。これからの私たちの関係について、きちんと話し合いましょう」 私は彼のスーツケースを引きずり、タクシー乗り場へと早足で向かった。 — 寝室は明るく、全ては白昼に晒されている。 「もう、もう挿れて、よ。あっ、ねぇ」 「まだ、ですよ。もっと、もっと、ドロドロに溶かしてあげますから」 私は不敵に笑い、更に大量のローションを足した。 指の数を増やして彼の後孔をほぐし続ければ、そこはグチュグチュと水音を立てながら、どんどん柔らかくなる。 「だ、だめ。もう、指だけで、いっ、いっちゃう、よ」 うつ伏せで腰だけを高く上げている彼は、指の動きに翻弄され、いい声で鳴く。 「アラタ、貴方、トモイを見て思ってたんでしょ?オメガの症状が出ているときに、自分も、抱かれてみたかったって」 アルファに選ばれたオメガを、羨ましく思う気持ちが彼にもあったはずだ。 「ゆ、指はもう、もう、いいから……、ユ、ユウシさんの……、い、挿れて」 「いや、オメガのときの貴方は、もっと、濡れていたの、かもしれませんよ」 「い、意地悪、いうな、よ……」 彼の声が涙声になってしまい、私はそれを可愛いと思う。 いや、こうして裸で喘ぐ姿だけじゃない。 アラタは賢くて、可愛い男だ。 今回のクルーズでは、彼の活躍に本当に助けられた。 このまま手放すのは、あまりにも惜しい。 つまり私は、この生意気な青年を気に入ったのだ。 (彼を得られただけで、カイリ様の壮大で訳の分からない実験に付き合った甲斐があると言ってもいい) うつ伏せの彼をひっくり返し、汗ばんだ肌を撫でる。 「覚悟は、いいですね?」 「は、早くっ」 アラタのトロンとした瞳を見ながら一息に挿入した。 彼は背中をのけ反らせ、大きく息を乱す。 熱く熟れたそこは、私自身に吸い付いてきて、ギリギリ保っていた理性を吹き飛ばした。 「ア、アラタ」 「ユ、ユウシ、いい、いい、あぁ」 彼を揺さぶって、突き上げて、翻弄して、私という人間を、思い知らせる。 「オメガとか、そんなものは、もう、忘れなさい。私は、アルファではないけれど、いつでも貴方を、気持ちよく、して、あげますから……」 アラタはコクリと頷き、私の背にしがみついた。 やはり可愛い男だ。 彼の高く掠れた喘ぎ声に興奮を煽られながら、更に激しく腰を使う。 「いい、いい、あっ、あっ、い、いくっ」 白濁を飛び散らせたアラタが、私自身をきつくきつく締め付けてきた。 「ア、アラタ!」 私は最後に大きく突き上げ、彼の最奥へドクドクと吐精する。 はぁはぁ、と二人の息遣いが静かな昼下がりの部屋に響く。 彼は分かっているだろうか? この寝室に人を入れたのだって初めてで、これが私にとってどれだけ特別な行為なのかを……。 (これでは私もカイリ様のことを、呆れたりはできませんね……) 気持ちよさの真っ只中にいる彼へ、唇を重ねる。 幸せそうに目を細めたアラタが、堪らなく愛おしく思え、その頭を胸元へと抱えこんだ。

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