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第58話 じゃれ合う二人。
一緒にシャワーを浴び、汗を流したあとタオルで身体を拭き合う。
より逞しく満月の身体が成長したのは、自分の存在が理由だと思うと、愛しくて仕方がない美月は胸筋に口付けを施した。
心臓の近くに付けられた赤く染まったマーキングは美月によるもの、『俺は美月さんのもの』という証を付けてくれたことが嬉しくなった満月は、美月の身体を抱き抱えた。
「ぅわっ……!!」
急に抱きかかえられた美月は、驚きで可愛らしい声を漏らした。
美月だって成人男性の平均身長よりも高いのだが、その身体を軽々と持ち上げた満月は、さすがとしか言い表せない。
「ちょっと、……下ろせって」
「可愛いことをするから、いけないんです」
満月はそのまま隣の寝室に行き、美月をベッドの上に下ろすと、そのまま満月は美月に覆いかぶさった。
「美月さん、……いいですか?俺、随分と我慢しました」
太陽に襲われ怖い思いをした美月を献身的に支えていた満月。
美月に触れたい、けれど怖がらせたくない、だからこそ今まで接触を最低限に保ってきた。
愛しい恋人に触れることができないなんて、満月だって太陽の被害者だった。
「おまえになら、何をされたっていい」
満月の首に腕を絡ませて美月は口づけを強請る。
先程交わした口付けよりも、より深く身体の芯に火を灯すように交わされると、得も言われぬ心地よさで再度美月は蕩けた。
満月の大きな手が美月の顎、首筋、胸元を愛撫していき、そのじれったい前戯に身を震わせた。
「……ん」
美月の放つ色気に、満月は堪らず苦笑いを浮かべる。
「なにが、おかしいんだよ」
満月の頬に触れる美月の手もいつもより熱を感じた。
「余裕がないのに、焦らす自分がおかしくて」
行為の前戯を施す理性は既にないにも関わらず、本能のまま動くことができない満月は、本当に気遣いの人だと思った。
すると美月の手が凶器のような満月のシンボルに触れてきた。
「気遣いすぎだ、……ほしいならもっと攻めてこい」
「ちょ、ちょっと、美月さんっ」
今まで甘いムードを一生懸命作っていた満月に、美月の直接攻撃を受けた。
絶頂を迎え掛け既のところで耐えた彼は、お返しと言わんばかりに湾曲した腰のラインに手を這わせた。
「あっ馬鹿、やっ……やめろっ!!」
美しい身体が跳ねると、耐えきれなかった美月は絶頂を迎えてしまった。
「もぉ……、やめろって……、言ったのに……」
息も絶え絶えに泣きべそをかく美月は、満月の身体を叩いた。
彼すら余裕がなかったことに今更気付いた満月は、申し訳なさそうに謝る。
「……ごめんなさい、美月さん」
主人の言うことを聞けなかった大型犬のように反省する満月の姿が可愛いと思った美月は、彼の頭を撫でてやった。
泣きべそをかきながらも許してくれた美月の頬に、満月は口付けをした。
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