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第7話

「ヒート、来月の初めだよね?」 今日も今日とて当たり前のように俺の家でくつろいでいる彰人が言った。 彰人と結婚する話を双方の親には報告済み(どちらの両親も泣いて喜んでいた)だから、彰人が俺の家に居座ることを彰人の実家の人も推奨している。 来る頻度も、金・土だったのがほぼ毎日になっている。 彰人の両親からは「いっそ2人でお家借りちゃえば?」と言われているが、彰人は跡継ぎだし、俺自身早く子供が欲しいので生まれたら彰人のお母さんのサポートがあったほうがいいから、早々に彰人の実家に入りたかった。 子作りだけは、彰人の実家でするのは忍びないので、今のままでいいかと思っているけれど。 彰人以外の奴と番になっていたら、あちらの家族との相性も考えなきゃいけなかった… そう考えたら相手が彰人で良かったかもな…、なんて考える。 「そう。ヒートは来月の頭…、てかさ、彰人ってずっと俺のヒートの周期把握してるよな」 まあ、よく家に来るし、間違ってヒートの日に来ちゃったらお互い無事ではなかっただろうから当たり前かもしれないけれど。 「うん。ヒートの時はここ(佑の部屋)張らせてるし。 万が一にでも佑が男を連れ込まないように、さらに出かけるときは連れ去られないように護衛もこっそりつけてたからね。 その準備もためにも把握しとかないと」 思ったよりキモイ回答が返ってきて俺は口を噤んでしまった。 来たる月初。 俺は朝から熱っぽかった。 隣で寝ていた彰人が目を覚まし、スンスンと首筋を嗅ぐ。 「すごい。いつもよりめちゃくちゃ濃い匂いがする」 と驚いている。 嗅ぐな。 彰人は俺を抱きしめると、リップ音を立てながら俺の首筋にキスを落とす。 そんな緩い刺激にも、俺は肩を震わせる。 いつも以上に過敏になっている気がする。 「やめろ、くすぐったいってば」 と身を捩るが、腰をトントンされながら項を舐められると、体から力が抜け、頭がぼーっとしてくる。 彰人に抱きしめられているうちに、どんどん体は熱くなり、ヒートが始まった。 俺の匂いを嗅いでいる彰人のソレもとっくに硬くなって、俺のケツにグリグリと押し付けられている。 「佑、番にするよ?いい?」 最後にそう問われて、俺は頷く。 「彰人の番になりたい」 彰人が短く息を吐き、顎を掴まれて深く口づけられた。 体を捻っているからキツイ体勢だけど、キスが気持ち良すぎて夢中で舌を絡めた。 その隙に、彰人の手が俺の服をどんどん脱がせていく。 いつもは正常位で交わることが多いけれど、今日は(うなじ)を噛んでもらわなくてはならないのでバックだ。 彰人に縋れないのが不安で、俺は彰人が使っている枕に抱き着いて腰を上げる。 いつもとは違う角度で、違う場所を押し上げながら、彰人の剛直が俺を貫く。 その愉悦に俺は背中を反らせて浸った。 「あ、彰人ぉ、きもちぃ…」 「っ…、佑」 ぐっと後ろに体を引かれ、さらに深く貫かれる。 俺は声にならない声をあげながら、白濁を吐き出した。 いつもはそこで一瞬休憩をはさむのに、ラット状態に陥っている彰人は無我夢中で最奥をこじ開けようと腰を振っている。 「やっ、やめぇ…、もうむりぃ…、んおぉぉ」 腕が解放されて、俺は枕に倒れ込む。 彰人は俺の腰を掴んでさらに打ち付けてくる。 枕に顔を押し付け、彰人の匂いを嗅ぎながら散々に蹂躙された。 「うっ…」と彰人が短く呻き、俺の中に熱が広がった。 気持ちいい…、とうっとりしかけた時、項に痛みが走った。 熱い…、痛い… 「う”あ”っ…」 まるで項に包丁を突き立てられたように熱くて痛い。 首の周りがジンジンする。 でも、それが訳が分からないくらい気持ちよくて獣のような声をあげて達した。 もう休みたいのに、彰人は首に歯を立てたまま腰を揺すってくる。 俺は気をやってしまいそうで、必死に枕を抱き寄せた。 それが気に入らなかったのか、彰人に体を反転させられ、枕を奪い去られた。 枕をどこかに投げ飛ばした彰人が俺に口づける。 まるで、お前の縋る先は自分だと言っているみたいに。 俺はたまらなくなって彰人の首にしがみ付く。 彰人が機嫌よさそうに俺を抱き上げ、対面座位の形で互いを貪る。 自分がどれだけ出したか、出されたか分からない。 でも、こんなに幸福なヒートはない。 そう思ったことだけは覚えている。 _____________ 「おはよう」 目を覚ますと、すっきりした顔の彰人が俺の頭を撫でていた。 なんだか、いつもより彰人が愛おしく見えてその胸にすり寄った。 俺を抱きしめながら、彰人がクツクツ笑った。 「番のおかげかな? いつもより素直に甘えてくれるね」 そうだ…、番になったんだ。 だから、こんな風に恥じらったり、反発したりせずに甘えられるのだろうか? 「よしよし。ヒートも落ち着いたみたいだし、ご飯でも食べようか?」 と、彰人に提案されると空腹を思い出したように俺の腹が切なく鳴った。 でも… 「あと1回でいいからシたい」 と彰人の胸にすり寄り、手で彰人のまだ柔らかいソコを擦る。 数度擦っただけで、そこはしっかりと立ち上がる。 彰人は「佑~~」と言いながら顔を覆っている。 「だめ?嫌?」と訊くと、「1回で済むと思うなよ」と睨まれる。 「じゃあいっぱいシて」と嗤うと、彰人が性急に俺の中に捻じ込んでくる。 「まだ柔らかいから手加減しないからな」と言われたので、「望むところだ」と返す。 そこから2度ほど欲を吐き出したところで、俺たちの腹が無視できないくらいに鳴き出したので、笑い合っていったん休憩することにした。 俺たちは政略結婚なんてしない。 これは、正真正銘の恋愛結婚だ。 ー了ー

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