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第6話

それからは疲れてしまって朧気だったけれど、2時3時頃まで散々求められ、甲斐甲斐しく介助をされながら風呂に入れられ、ベッドを整えられ、(ようや)く眠りに就いたのは朝方だった。 目を覚ますと、俺は彰人にがっちりとホールドされていた。 彰人はまだ寝ている。 今何時だ…? 時計が気になり、体を捩ると、ケツからゴポリと何かが出てくる感触がした。 これ…、彰人のか… 昨夜のあれこれを思い出して赤面する。 幼馴染とあんなに激しくまぐわってしまった… 彰人の家族とどんな顔で接していいか分からない。 てか、こんなにたくさん注がれたんなら、番にならなくても孕みそう。 番になるということは、かなりのリスクを背負うことになる。 男同士なんて、いつどうなるか分からない。 だったら、わざわざ番になんてならないほうが良いんじゃないか? することもないのでジーっと彰人の寝顔を眺めていると、ゆっくりと彼の目が開いた。 目が合った途端、幸せそうに微笑んでさらに俺を強く抱き込んだ。 「ぐぇ…」と小さく声が漏れる。 「朝めし作るから、離せ」とジタバタして、ようやく腕が離された。 彰人は少しムッとしている。 「離れたくない」 「はぁ?無茶言うなよ。 腹減っただろ?」 俺がそう言うと、さらに眉間のしわを深くして「減ったけどヤダ」と答える。 め、めんどくせぇ… αの独占欲について噂はちょこちょこ聞いていたけれど、幼馴染にまで発動するとは厄介な性だなと思った。 「ねえ、もう1回シたい」と、彰人が俺の頭にグリグリと頬を擦りつけながら言う。 昨日のあれこれで俺は頭も体も限界だった。 しかもこんな真昼間(時計を確認したら午前11時だった)から、盛るなんてとてもじゃないけれど無理!! 俺は「無理。絶倫嫌い」と彼の頭を押しのけた。 「嫌い…」と小さく呟いて彰人の手が離れる。 チャンスとばかりに俺は布団から飛び出し、スウェットを身に着けるとキッチンに向かった。 途中、ドロリとケツから粘液が出てきたのでトイレに流した。 出しすぎだろ、バカ彰人!!と顔を赤らめながら。 朝飯…、というか昼飯が出来上がってしばらくしても彰人が起きてこない。 仕方がないので呼びに寝室に戻ると、彼は布団の上で丸くなっていた。 俺の枕を抱きしめている。 「おい、飯出来たけど?」 反応がないので体を揺すると、彰人は「佑に嫌いって言われた…」としおれていた。 め、めんどくせー… てか、なんでこいつがαで俺がΩなんだよ。 メンタルくそ雑魚じゃねぇか… 「俺が作ったのに食ってくれないのかよ」と悪態をつくと、のそりと彰人が起き上がった。 「…、食べる。 食べるけど、励ましてほしい」 また訳の分からないことを…、とうんざりしつつ「なにすればいいの?」と訊くと「キスして」とせがまれた。 だる…、と出かけた声を飲み込む。 てか、αってこんなもん? 絶対違くね?と思いつつ、そっと唇を合わせる…、と、ベッドの中に引きずり込まれた。 そこから唇を貪られ、抵抗したが話してもらえず、彰人が満足する頃には息も絶え絶えだった。 ケツも濡れてきたし…、最悪。 「バカ彰人!!」と怒るも、「佑と想いが通じたんだと思ったら嬉しくて」と幸せそうに微笑まれると文句は言えなかった。 「せっかくの佑が作った御飯が冷めちゃう」と彰人が立ち上がり、俺を抱き上げてダイニングに向かう。 「歩ける!放せ!」と喚いたが、どこ吹く風で椅子に座らされた。 俺がどれほど悪態をついても彰人はにこにこしている。 ムカつくのでまた”嫌い”と言ってやろうと思ったが、嘘でもその単語は言えなかった。 食後、少しまったりしながらも俺は「やっぱり番にはならなくて良いんじゃないか?」と切り出した。 「ヒートの時は絶対に呼ぶから、その時に昨日みたいに沢山注いでもらえれ…ば……」 話しながら彰人に目をやったら、とんでもない形相をしていたため言葉が途切れた。 俺は言い訳の様に「だ、だってさ、番ってめっちゃリスクがあるんだろ?彰人はモテるし、もしかしたら別の子を好きになるかもしれない。そしたら番なんて邪魔だと思うし…」と早口でつらつら言ってみたが、火に油だったようで… そこからまた、「番にしてください」と懇願するまで快楽の責め苦を味わったのは言うまでもない。

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