6 / 7
第6話
それからは疲れてしまって朧気だったけれど、2時3時頃まで散々求められ、甲斐甲斐しく介助をされながら風呂に入れられ、ベッドを整えられ、漸 く眠りに就いたのは朝方だった。
目を覚ますと、俺は彰人にがっちりとホールドされていた。
彰人はまだ寝ている。
今何時だ…?
時計が気になり、体を捩ると、ケツからゴポリと何かが出てくる感触がした。
これ…、彰人のか…
昨夜のあれこれを思い出して赤面する。
幼馴染とあんなに激しくまぐわってしまった…
彰人の家族とどんな顔で接していいか分からない。
てか、こんなにたくさん注がれたんなら、番にならなくても孕みそう。
番になるということは、かなりのリスクを背負うことになる。
男同士なんて、いつどうなるか分からない。
だったら、わざわざ番になんてならないほうが良いんじゃないか?
することもないのでジーっと彰人の寝顔を眺めていると、ゆっくりと彼の目が開いた。
目が合った途端、幸せそうに微笑んでさらに俺を強く抱き込んだ。
「ぐぇ…」と小さく声が漏れる。
「朝めし作るから、離せ」とジタバタして、ようやく腕が離された。
彰人は少しムッとしている。
「離れたくない」
「はぁ?無茶言うなよ。
腹減っただろ?」
俺がそう言うと、さらに眉間のしわを深くして「減ったけどヤダ」と答える。
め、めんどくせぇ…
αの独占欲について噂はちょこちょこ聞いていたけれど、幼馴染にまで発動するとは厄介な性だなと思った。
「ねえ、もう1回シたい」と、彰人が俺の頭にグリグリと頬を擦りつけながら言う。
昨日のあれこれで俺は頭も体も限界だった。
しかもこんな真昼間(時計を確認したら午前11時だった)から、盛るなんてとてもじゃないけれど無理!!
俺は「無理。絶倫嫌い」と彼の頭を押しのけた。
「嫌い…」と小さく呟いて彰人の手が離れる。
チャンスとばかりに俺は布団から飛び出し、スウェットを身に着けるとキッチンに向かった。
途中、ドロリとケツから粘液が出てきたのでトイレに流した。
出しすぎだろ、バカ彰人!!と顔を赤らめながら。
朝飯…、というか昼飯が出来上がってしばらくしても彰人が起きてこない。
仕方がないので呼びに寝室に戻ると、彼は布団の上で丸くなっていた。
俺の枕を抱きしめている。
「おい、飯出来たけど?」
反応がないので体を揺すると、彰人は「佑に嫌いって言われた…」としおれていた。
め、めんどくせー…
てか、なんでこいつがαで俺がΩなんだよ。
メンタルくそ雑魚じゃねぇか…
「俺が作ったのに食ってくれないのかよ」と悪態をつくと、のそりと彰人が起き上がった。
「…、食べる。
食べるけど、励ましてほしい」
また訳の分からないことを…、とうんざりしつつ「なにすればいいの?」と訊くと「キスして」とせがまれた。
だる…、と出かけた声を飲み込む。
てか、αってこんなもん?
絶対違くね?と思いつつ、そっと唇を合わせる…、と、ベッドの中に引きずり込まれた。
そこから唇を貪られ、抵抗したが話してもらえず、彰人が満足する頃には息も絶え絶えだった。
ケツも濡れてきたし…、最悪。
「バカ彰人!!」と怒るも、「佑と想いが通じたんだと思ったら嬉しくて」と幸せそうに微笑まれると文句は言えなかった。
「せっかくの佑が作った御飯が冷めちゃう」と彰人が立ち上がり、俺を抱き上げてダイニングに向かう。
「歩ける!放せ!」と喚いたが、どこ吹く風で椅子に座らされた。
俺がどれほど悪態をついても彰人はにこにこしている。
ムカつくのでまた”嫌い”と言ってやろうと思ったが、嘘でもその単語は言えなかった。
食後、少しまったりしながらも俺は「やっぱり番にはならなくて良いんじゃないか?」と切り出した。
「ヒートの時は絶対に呼ぶから、その時に昨日みたいに沢山注いでもらえれ…ば……」
話しながら彰人に目をやったら、とんでもない形相をしていたため言葉が途切れた。
俺は言い訳の様に「だ、だってさ、番ってめっちゃリスクがあるんだろ?彰人はモテるし、もしかしたら別の子を好きになるかもしれない。そしたら番なんて邪魔だと思うし…」と早口でつらつら言ってみたが、火に油だったようで…
そこからまた、「番にしてください」と懇願するまで快楽の責め苦を味わったのは言うまでもない。
ともだちにシェアしよう!

