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第2話 学校でテストを受ける主さん
テスト前、机の上は少し騒がしい。
シャーペン先輩の芯がまた折れた。
「……ごめん」
消しゴムの僕は言われなくても動く。
白い粉になりながら、主さんの間違いを消す。
定規くんが言う。
「線は何度でも引き直せるから大丈夫だよ」
筆箱教授がジッパーを閉める。
「今日のテストはここまで。休憩」
使われるたび少しずつ減るけど、誰かの前に進む理由になれるなら僕は何度でも削れていい。
それが消しゴムとして生まれた僕の使命なのだから。
主さんは沢山失敗して、そこから強くなってほしい。何度転んでも大丈夫。僕らがついてるから。
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