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第48話
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亮太からの告白後、サト自身に少しだけ変化があった。
クラスメイトや部活の仲間達との交流が増えていたのだ。
同じクラスのピアスを開けていて、髪の毛の色も派手に染めているサトとは違った意味で浮いていた男子生徒が、漫画家を目指しているらしく、絵の構図や陰影のつけ方などの意見を聞きに話し掛けてきていた。
今まで一度も話したことのない、その男子は見た目の印象とは違う謙虚な態度で、サトは戸惑いを隠せないでいた。
彼の色は、渋い緑色で、見た目の派手さとは真逆の一本杉のように真っすぐな性格が伝わっていた。
人って、面白いな。
今まで僕は、話したことがない人は、雰囲気で苦手だと思い込んで、見ないようにしていた。
クラスメイトの色は、様々あるけど、決して自分に危害を及ぶようなものではないと思えた。
昔は、その色が少しでも濃くなったり濁ったりするのが怖かったけど。
今は、それが普通なんだと思えるようになっている。
あの日、亮太の告白を受けてからだ。
あの時の亮太は、いつものような眩い光ではなく、曇り空のような濁った色をしていた。
それでも、話していくうちに、色が変化していた。
濁ったり、濃くなったり……。
色が次々と変化していたのに、それでも怖くなかった。
――好きだ――。
その言葉のせいかもしれない。
「……それでね、先生、平先生、聞いてる?」
漫画家志望に声を掛けられてハッとする。
「先生って……えっと、川端くんでしょ。先生になるのは」
そう言うと、顔を真っ赤にしながら「先生になれるようにがんばるぜ」なんて言うものだから、思わず可愛い人だななんてことを思ってしまった。
その様子を周りの人も見ていて、川端は、皆に「先生」と揶揄われて笑っていた。
サトも一緒になって笑った。
素直に笑顔が出来るようになった。
人を怖がらなくなった。
それでも、肖像画は描けなかった。
スケッチブックには、風景画が多くなっていた。
亮太以外の肖像画でも、鉛筆が止まってしまう。
描こうと思えば思うほど、手が震えてしまうのだ。
なぜなのか自分でも分からなかった。
亮太を描きたいのに……。
部室の上から見るサッカー部の練習でも、隣でゲームしている姿を見ても描けなかった。
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