9 / 9

第9話

「健太、何してるんだ!!」 それは清司だった…見られてしまった 健太にあそこをしゃぶられ感じている私を 私は焦りもあったが…今は清司に見られていることにさえ興奮してしまう 痛みはむしろご褒美でしかない 「あ…あぁ……せいじ……」 とろけそうな目で清司を見つめてしまっている ダメだ…正気になど戻れない 健太は急いで口を離しズボンをはいてしまった 「パパ……」 清司はちらりと私を見たあとに健太の方に歩み寄るとバチンと頬を叩いた 「やめ……」 声まで薄れていく…さっきまでの幸せが失われたのだからなおさらだ…私は物足りなくて仕方ない 「どう言うことだ…健太言ってたよな…眠れないから眠るお薬ほしいって…何に使ってたか正直に言いなさい!!」 清司は今行われていたことには触れなかった…ただ…眠くなるお薬? その言葉に心当たりがあった…確かにイったがあそこまで眠るはずはない それにただれたあそこだって数日もあれば 「けん……た……」 健太はビクリと体を震わせてから振り向き…急いで私の顔の方へ走ってきた 短い距離でありながら息を吐きながら…まだ潤んでいる目で私を見つめながら 「ごめんなさい!痛かったよね…僕…おじちゃんを眠らせてずっとしゃぶってたの…もうあの味がほしかったの…でも重くてズボン下ろせなくて…美味しくないよ……だから…お薬やめたら起きたから……だから……」 私は気付いたら健太を抱き締めていた…あまり力が入らないが…めい一杯抱き締めた 健太の温もりが心地よい…私の胸のなかで震え「ごめんなさい」といいながら返すようにギュッとしてくる 清司はなにも言わない…怒ることも…声をかけることもなく だがどこにも行かない 健太越しに見える切なげな顔が見ていられない それはそうだ…自分の息子が兄である私と風呂であんなことをして…今は愛し合っていたのだから…複雑なんだろう それに私が健太を愛していることを知っているからなおさら… 「健太……外でママが待ってる先に帰ってなさい……パパはおじさんと…話があるから…」 震える声でようやく口を開いた…健太は名残惜しそうに私から離れる時に「またね」と耳元でささやいた 健太が私の部屋から出ていってしまう…追いたくて仕方ないのに…からだが動かない エンジン音が静かになった部屋にまで届いた

ともだちにシェアしよう!