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プロローグ

 頭を撫でる大きな手。  子どもみたいに男の膝の上で甘やかされながら、まどろむ。  ううん、と声が漏れて、頭上で小さく笑う気配がした。  日が頬にあたってあたたかい。  衣擦れの音がして、寒さが少しやわらぐ。  うっすら目を開けると、肩まで羽織りを掛けられている。 「寒くないか」  聞き慣れた声に、笑みを浮かべる。 「うん……寒くないよ」  答えると、男の手にゆっくりと髪を撫でられる。それが心地よくて、また眠りに落ちる。  ────夢を見た。  大きな蛇に、食べられる夢。  『かごめ かごめ  かごの中のとりは  いつ いつ でやる』  ────歌の続きが、昔からずっと、思い出せない。

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