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第18話

足を持ち上げられ、下着を脱がされる。 僕がもう、男に従順なキララだと思い込んでいるんだろう。まるで人形をお世話する幼女のように、嬉しそうな笑みを浮かべている。 「『love letter』って、知ってるかな?」 男が自身のシャツを脱ぎ、涙で濡れた僕の顔を拭う。汗と体臭の混ざった臭いが鼻の奥にへばりつき、中々消えてくれない。 「会員制の盗撮投稿アプリなんだけどね。ボクは古参……つまり、初期からのメンバーだったんだ」 「……」 「あぁ、……誤解しないで。他の子に浮気した訳じゃないんだ。 盗撮されるって事は、それだけ可愛い子が集まるって事だろ? だから、その中にボクのキララが紛れ込んでるんじゃないかと思ってね」 「……」 『love letter』──それは、会員制の動画投稿アプリ。 健全なアプリであった筈のそれは、オーナーが変わると共に卑猥な盗撮画像や動画が投稿されるようになり、アプリを介した会員同士でデータの取引が行われるようになった。 その中に、消した筈のデータ──大手動画サイトに投稿された、僕と竜一の行為の盗聴音声や、僕の隠し撮り画像までもが高値で売買されていた。 「見つけ出すの、大変だったよ。 データを保有してた人と情報交換して、待ち伏せして会った何人かにキララの衣装を着て貰ったんだ。 ……あ、手は出してない。本当だよ」 申し訳なさそうに男が微笑む。 こんな僕に、媚びるような眼つきで。 「でも、そのどれもキララじゃなくて。思い切って男子の人気動画を覗いてみたんだ。 それで、やっと君を見つけたんだよ。 至極可愛いし、画像もかなりエッチだったから、かなり高値でね」 「……」 「でも、購入希望を送った所で、アプリが突然閉鎖したんだ。 ……絶望したよ。投稿者とも連絡が取れなくなって、君の居場所を知る術が無くなったんだから」 「……」 「でも、まさか……こんな近くに居たなんて。 運命を感じたよ。初めて廊下ですれ違った時、君はボクに全く気付かないで通り過ぎてしまったけど。……君の残り香を嗅いだ瞬間、確信した」 「……」 「君がボクの、キララだって」 僕の手を取り、膝を立てた男が自身の怒張へと誘導する。 そして自分の指先を口に含んで濡らし、剥き出しになった僕の後孔に擦りつけるとトントンと叩く。

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