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第20話
四本王20話 小話たち
本編に入りきらなかった小話
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【ポンコツ建国学】
月影宮殿が攻略されたため、百又が矛盾ばかりになって専門家たちが諸説の考察と改訂を繰り返していた建国学の巻物を正しく改訂しまくります。改訂前は公には朔狼のしたことは全華の功績として伝わったため、全華はカリスマ性と妖力と統治力と演説力など全てを備えた社会性ある人格者として伝わりました。
しかし実はカリスマ性も妖力もあるけど朔狼大好きの演説ポンコツということがバレてしまいます。それはそれで、親しみやすいポンコツ王として人々に愛されるようになります。
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【朔狼と三日狼】
全てが終わった国で、三日狼がすぐ受け入れられたのは朔狼のお陰です。
千年前、百又は朔狼が裏切り者だと演説して国の士気を保ちましたが、実は殆どの妖怪たちはそれが朔狼と百又の嘘だと気付いていました。百又は演説の時、総大将の証である外套を綺麗な状態で羽織っていました。もし本当に朔狼が裏切ったなら外套そのものがここにある訳がありません。汚れない外套は忠誠を誓った王家への誠意、その意思が出てしまっていたんです。
全華と朔狼が今まで国のために動いていたことを、そして二人の人格を国の人たちはちゃんと見てた訳です。そんな二人が同時に居なくなり、鬼気迫る百又の態度。おそらく聞けない何かがあったと察します。国の公の歴史から朔狼の存在は抹消されますが、人々が朔狼から受けた恩義の記憶は残り、百又と同じく朔狼の名誉を守りたいと思う人たちはそれぞれひっそりと狼男の偉業を伝えていったのです。これは百又も知らないことでした。
ですので、百又が全てが終わった後に朔狼の真実を明らかにした建国学の巻物を改訂し、狼男が新しく総大将になることを国の人は喜んで受け入れた訳です。
三日狼が総大将に就任後に国を歩いていると、千年ぶりに狼男が緋色の外套を着て総大将をしていることに感極まって泣き出してしまう人や拝む人が多発したそうです。それもあって三日狼はいっぱい食べ物を貰えたようです。
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【薔鬼と三日狼】
総大将になった三日狼は、かつての百又のように薔鬼王との時間が増えます。
薔鬼と三日狼は二人並ぶと全華と朔狼に見た目はとてもよく似ていましたが、中身はそうでもありませんでした。寡黙な全華と面倒見が良い兄気分だった朔狼が歩く姿は余計な言葉も無く威厳がありましたが、薔鬼と三日狼は歩いてる時はまあ二人ともべちゃくちゃ喋りながら歩いていたので煩かったのです。二人とも好き勝手喋るし声がデカいので二人が国中どこに居るかよくわかりました。
薔鬼は、嫁とのイチャイチャラブラブ新婚生活とえっちな惚気を滅茶苦茶喋ります。酒呑童子で性癖が中々残念なので、正常な感覚を持った望狼に教育された三日狼はよくドン引きします。対して、三日狼は好きな子には意地悪しちゃう男子小学生恋愛感なので、菊龍や朝魚だけでなく薔鬼にもよく揶揄われているようです。最初は可愛子ちゃんと言っていた梅首のことをブス!と言い出したのは好きになったからなんですね。うーん小学生。
しかし、ち●こで盛り上がる馬鹿な面もありました。
ある日、連日終わらない公務を二人とも連日徹夜で王専用書斎に缶詰になって片付けていました。
「三日狼」
ゴソゴソッ もぎっ
「ンだよ!?」
「見てくれ!働きすぎて我のち●こバッキバキだぞ!!!」
王は己のバッキバキち●こを取り外して突き出した!
「ギャハハハハ!ヤッベーーーー!!!めっちゃ硬てえーーーー!!!これチャンバラ出来んじゃね?!薔鬼!一本貸せよ!」
↑彼は三徹目です。
「うむ!」ゴソゴソッ もぎっ
「いざ尋常に勝負!」
↑彼も三徹目です。
「ウハハーーーー!!!硬いだろーーーー!!!」
「ギャハハハハ!!!ウケる!!!バッキバキじゃーーーーん!!!」
と爆笑しながら数時間ち●こチャンバラをして、冷静になってまた公務に戻ります。
大人に囲まれて育った薔鬼にとって三日狼との時間は今までの人生には無かった、男の子同士のしょうもない馬鹿騒ぎをする楽しい時間だったのです。
また、二人共望狼の弟でもあります。
血が繋がった実の弟でありながら忌み嫌われ同じ時を過ごせなかった薔鬼。
実の弟では無いが幼少期から共に育ち愛された三日狼。
三日狼は特に意図なくよく望狼から教わったことの話をするのですが、薔鬼王からしたら自分には許されなかった望狼の弟として愛されて面倒を見てもらい共に育った幼少期の話はとても眩しく感じるのです。
本音を言えば薔鬼は望狼にまた会いたいし、今からでも弟になりたいのです。
しかし王としての立場、そして四本角である自分を望狼が受け入れないとわかっているから決して自分からは会いに行きません。
だから、三日狼の話を聞くのです。
三日狼が月影宮殿に帰省したときには薔薇宮殿に戻ってきた時に話を聞いて、望狼が元気にしていることを感じて安心と一生手に入らない弟としての立場への憧れを同時に感じるのです。
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【酒呑童子兄妹と狼男兄弟】
薇酒がピンクを好きになったのは最初は一部だった躑躅宮殿のピンクの壁にシミが三つあって、それを酒薔、薇呑、薔鬼に見立てて一人で会話して遊んでいるうちにピンク=楽しいと脳が誤認識していって好きになりました。
彼なりに、寂しさを抱えていたのです。
狼三兄弟は企みは悪いことでしたが兄弟仲良く二十年過ごし、裕福な筈の王家である酒呑童子兄妹弟は寂しい幼少期を過ごした訳です。
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あとがき
拙く長い性癖煮凝りの小説を最後までご覧いただき誠にありがとうございました!
金も権力もち●こも沢山ある人格者な貢ぎ癖あるスパダリ攻めが書きたいと思ったらこうなりました。
一人でもこのキャラ好き!とか思っていただけたら嬉しいです。
もしよければ、いいねやお優しい感想などいただけると励みになります。
2026.6 くりくま
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