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第19話 おかしい…

 自分はおかしいんだろうか…玄太は悩んでいた。  以前から何かおかしいとは思っていたが、1ヶ月ほど前、由羅にディープキスをし、首筋に吸い付いてしまってから、おかしさが加速している。 「暑い…」  ショートパンツとタンクトップで扇風機の前に座る由羅。太ももが丸見えで…ボクサーパンツも見えている。そして袖のない服から出る引き締まった細い腕。脇からチラッと見えるピンクの突起、汗が伝う鎖骨…  じっと見つめてしまった玄太は、ハッと目を反らす。  俺、よっぽど欲求不満やねんな…  おやすみっと唇にキスをし…そのまま頭を抑え舌を入れようしている自分に気づき…その後、キスができなくなった。  “着替え忘れた”と言ってタオルを腰に巻いて風呂場から出てきた由羅の綺麗な白い体が忘れられない。  昨日は布団に入って静かに寝息を立てる由羅に覆いかぶさろうとしている自分に気づき、急いで自分の布団に戻った。 「玄さん、アイス食べる?」 「あ、ああ…」  由羅が冷凍庫からソフトクリームの形をしたアイスを持ってきた。 「はい」  カップを取り甘ったるいクリームを舐めている時…由羅も赤い舌を出してクリームを舐めていた。  玄太はゴクリとツバを飲み込んだ。  唇についたクリームを舐める由羅。短くなったアイスをパクッとくわえる由羅。  何や…俺、ヤバいんちゃうか…熱くなってきた自分のものに気づき焦る。  いくら欲求不満でも…由羅相手に… 「風呂入ってくるわ」 「アイスは?」 「やる」  食べかけのアイスを由羅に渡し、玄太は逃げるようにして風呂場に向かった。  何やこれ…すっかり立ち上がった自分のものを眺めながら玄太は考えた。  明日…風俗行ってこよ。シャワーの下で自分のものをしごきながら、ふう…と、玄太は深いため息をついた。  これが…由羅の手やったら…あの手でしごいて欲しい…あの舌で舐めて欲しい…あの太ももに吸い付きたい…全部剥ぎ取って、自分のものを由羅の… 「うわっ!」  そこまで考えたところで現実に戻った。これを由羅の…どこにどうすんねん…由羅は男やぞ…入れるところがないやろ…いや、なくはないけど、そこはマズいやろ…ふと由羅の体が思い浮かぶ。何度か全裸を見たことがある…弾力のありそうな小さなケツ… 「ワワァ!!!俺、何考えてんねん…」  玄太は張り詰めた自分のものを放り出して頭を抱えた。 ***  それから数日が過ぎ…玄太は自分に恐れをなしていた。  さすがにマズいと思い、池さんお勧めの“舐めてくれる店”に行ってみた。自分がそれをして欲しいと思う女性を選んで個室に入り、ひたすら口でしてもらうというのがその店のやり方だった。  写真付きのカタログのようなものを渡され“タイプの子を選んで下さい”と言われたが…由羅より可愛い子はおらへんな…そう思ってしまうと正直どの子でもよかった。  いや、何を考えとうねん…由羅と比べるなよ、由羅と…と、自分にツッコミを入れてみる。  結局、適当に選んだ女の子に下着を下ろされ、舐められているけど…勃たない…俺、欲求不満ちゃうんか?なかなか起き上がらないものを舐められながら自問自答した。  ふと先日の由羅の舌を思い出した。目を細めて由羅が俺のものを舐めている…俺も…あのショートパンツをひきずり降ろしてあいつのものを…そう考えているとむくむくと自分の中心が起き上がってきた。  俺、マジでヤバいわ…  結局プロの技で2回ほどイかせてもらった後、絶望的な事実を悟った玄太は重い足取りで家に戻った。  俺は…由羅とヤりたい。由羅が欲しい。最初から由羅が好きやったけど…そういう意味で好きやったとは…  だからといって手を出すわけにはいかないが、かといって一緒に住んでいる以上、どんどん大きくなる欲望を抑えきれる自信もない。  いつから、こんなことになったんやろ…  由羅を引き取った時は、男とやりたいと思う自分なんて想像もしていなかった。  何度か由羅の全裸を見たけれど…“細いな。ちゃんと飯食えよ”としか思わなかった。由羅の初体験が中1だと聞いた時は、びっくりしたが、そういうことをする由羅を想像して、どうこうというのはなかった。  今は想像してまうねんな…イく時の由羅の顔が見たい。自分のもので突き上げて…めちゃめちゃに喘がせてみたい。由羅のものはどんな感触なのか…触ってみたい。舐めてみたい。由羅の中はどんな感触なのか…こんなことばかり考えてしまう自分が怖い… 「おかえりなさい」  今日は仕事仲間と食べてくると言ってあったので、由羅は食事を済ませ台所で明日の弁当の準備をしていた。 「ただいま」  自分の想像していることを思うと、恥ずかしさと申し訳なさで由羅の顔が見られない。玄太は目を合わせないようにして風呂場に向かう。  俺、由羅に欲情してる。てか、由羅とやりたい…由羅としかやりたくない。  本人は玄太がそんな風に自分を見ているとは夢にも思わないだろう。由羅は自分に懐いてくれている。信じきってくれている。“俺、玄さんになら殺されてもいいよ”そんなセリフをさらっと言えてしまえるほど。  あかん…俺…最低や…玄太は頭を抱えて風呂場に座り込んだ。 *** 「玄太、引越しを考える時がきた」  お昼休みに由羅の愛妻(?)弁当を食べている玄太に親方が声をかけてきた。親方の話では、どの店子も契約の延長をせず、古いアパートを取り壊してマンションを建てる予定らしい。 「場所が気に入ってるなら、新しいマンションに住むって手もあるが、そろそろ引っ越してもいいんじゃないか?由羅君と一緒に住むなら2LDKのいい物件があるし…彼女を作る気があるなら…あの子とは別々に住んだ方がいい気もするぞ」 「ありがとうございます。考えてみます」 「一人暮らしするなら、よさげな物件あたっておく」 「色々すんません」 「わしの趣味みたいなもんだから、気にすんな」  そうか…再来月更新やから…来週中ぐらいまでに先のこと決めた方がええな。玄太は、そう思いながら仕事を再開した。  これはいい機会だ。  もし由羅が自分の気持ちを知ったら、嫌悪するに違いない。裏切られたと思うに違いない。無理やり犯されても由羅は怒らないだろう。だけど心は傷つくに決まってる。  それなら更新を理由に由羅と別々に住めばいいのだ。由羅はバンド活動が上手くいっているらしく、デビューの話があると言っていた。それなら尚更別居、いや、お互い独立した方がやりやすい。それで由羅とは外で会うことにすれば、いくら自分が性欲ピークになっても外で襲いかかることはないだろう。  このまま一緒におったら、マジで無理やり犯してしまう…それだけは避けたい。この間のことには自分も由羅も一切触れなかったし、なかったことになっている。だけど、もし藤倉が電話くれなかったら、どうなっていたか…想像するのも恐ろしい。  近くに住んで、由羅が必要としてくれる時に助けに行けばいい。離れて暮らしても、由羅が自分の一番であることには変わりない。お互い一人暮らしの方向で上手く話を進めよう。そう思いながら玄太は玄関のドアを開けた。  風呂に入り、眠る支度を終えた由羅をテーブルの前に座らせ、玄太は引越しの計画を話した。 「取り壊す?」 「そうやねん。更新を受け付けんと、そのまま取り壊してマンション建てるねんて」 「そっか…」 「そやから、ええ機会やし、由羅も一人暮らししてみ」 「え…」 うんうんと話を聞いていた由羅が固まった。 「バンドがデビューしたら忙しくなるから、もっと都心に近いところに住んだ方がええし、引越し費用は俺が出すから。由羅も一人で住んでみたいやろ?」 「玄さんは…」 「俺も一人暮らしするで」 「俺と住みたくないの?」 「いや、そうちゃうけど…」 「俺が邪魔になった?」 「いや、そうじゃなくて…」 「彼女ができた?」 「そうでもなくて…」 「じゃあ、何でだよ!何で一人暮らししなきゃなんないんだよ!」  目じりを赤くした由羅が怒鳴った。 「俺らも、ええ歳やし…いつまでも一緒に暮らすわけにいかへんし…」 “一緒に暮らしているとおまえを襲ってしまうから”とは言えず、玄太はしどろもどろになった。 「由羅も一人暮らししてみたない?」 「ない」  即答され、玄太は言葉をなくす。 「俺が邪魔なら、そう言ってくれればいいのに…」  由羅は涙を溢しまいと歯を食いしばって拳を握った。 「一緒にいたくないって言ってくれれば、すぐにでも出て行くのに…」 「だから、そうじゃなくて…」 「じゃあ、何だよ」 「それは…」  自分の目を見ずに言葉を濁す玄太の姿に、由羅の体が小刻みに震え始めた。 「わかった。玄さんを困らせたくない。早めに自分で家を探して出て行く」  すくっと立ち上がり、襖で遮られた部屋に入っていった。 「由羅…」  傷ついた由羅の目を見るのが怖くて顔は見られなかったけど、由羅は明らかに泣き出しそうだった。いつもなら自分の前でボロボロ泣き出す由羅が、血管が浮き出るくらい強く拳を握り締め、涙を堪えていた。  完全に傷つけた…そっと襖を開けて中をのぞくと…壁にもたれて膝を抱えた由羅が声を殺して泣いていた。  あかん…心臓が止まりそうだった。胸が締め付けられて苦しい。今すぐに震える肩を抱きしめたい。  そうや…俺、由羅とやりたいけど…何よりまず愛しいんや。大切にしたいんや…その大切な人を自分で傷つけた。何やってんねん。大ボケが…  襖を開けて愛しい人に近寄った。その姿に気づいた由羅が後ずさる。 「見るなよ…ウザいんだろう…俺が泣くのがウザいんだろ!!」  抱きしめようと伸ばした玄太の手を振り払った。 「俺が邪魔なんだろう!なら放っとけよ!近寄るな!すぐ出て行ってやる!!」  由羅が窓を開けて縁に足をかけた。 「待て、こら!」  飛び降りようとする細い体を抱きしめ、二人は畳に転がった。 「放せよ!俺がどうなろうと関係ないだろう。いいんだよ…もういいんだよ…」  ぺたっと座り込んでうつむいた由羅の目からポロポロと落ちる涙。 「すまん。許してくれ!」  その涙を止めたくて、玄太は由羅の前で土下座した。 「俺が悪いんや。全ては俺のせいや」  こんな風に泣かせたくなかった。絶対に泣かせたくない愛しい人を傷つけてしまった。自分のせいで。自分のエゴのせいで。 「白状する。全部白状するから、泣かんといてくれ。頼む」  頭を下げたまま玄太は懇願する。抱きしめたかったけど…もう自分には、それは許されない。 「由羅が邪魔になったんちゃう。一緒にいたくないんちゃう。一緒にいたいけど…一緒におったら必ずおまえを傷つけてしまう」 「…一緒にいてくれれば…それでいいのに…」 「率直に言う。俺は由羅を抱きたい」  涙を流し続ける由羅の目をしっかりと見て、玄太が言った。 「おまえとしたいんや。このまま一緒におったら、いつか必ず無理やり犯してしまう」  寝耳に水だったのだろう。由羅の目と口が驚いたようにポカンと開いた。玄太はとっさに顔を反らした。 「1ヶ月くらい前から、由羅とやることばっかり考えてた。おまえの裸を思い出してヌいたし…具体的におまえのケツに入れることまで想像した。最低やろ」  申し訳なくて、もう顔は見れないけど…できるだけ露骨な言葉で言った方が由羅は自分から離れようと思ってくれるだろう。 「その舌で舐めて欲しいとか…おまえのものはどんな味なんやろうとか…抵抗する由羅を押さえつけて…無理やりケツを開いてとか…もう聞きたくないやろう。気持ち悪いやろう」  由羅はどんな顔をして自分を見ているのだろう…汚いものでも見るように嫌悪感あふれる目で見てるんだろうか…玄太はどうしても顔を上げることができなかった。 「こんなこと言うて、嫌われたくなかった。だから更新をダシにして別々に暮らせればって思たんや。それで外で会うようにすれば突然襲いかかることはないから。俺…ホンマにヤバいんや…おまえとやることばっかり考えてる…」  玄太は由羅の顔を見ないまま立ち上がった。 「すまん。ホンマにすまんと思ってるし、何とか自分の気持ちを変えようとしたけど…変わらへん。俺、次が決まるまでどっかに泊めてもらうから。ホンマにごめん。許してくれ」  深々と頭を下げて襖に向かう。 「待って」  由羅が玄太に走り寄った。 「玄さん、俺と寝れればいいの?問題はそれだけ?」 「え?」 「玄さんは俺を抱きたくて、それを我慢できそうもないから一緒に暮らせないってこと?」 「そうやけど…」 「いいよ」 「え?」  玄太は思わず振り向いてしまった。 「抱いていいよ」  由羅の顔には嫌悪も憎悪もなかった。ただ真っ直ぐに玄太を見ていた。 「俺、玄さんになら何されてもいい」 「ちょっと…待て…」 「舐めろって言われれば舐めるよ。玄さんのだもん」 「由羅…」 「今がいい?」  由羅が寝巻きのボタンをはずし始める。 「待て!頼む、ちょっと待ってくれ」  確かに俺はおまえとやりたい。だけどそれ以上に由羅には自分を大事にして欲しい。玄太は由羅の手をつかんで止めた。 「頼む…自分を大事にしてくれ。由羅は俺とやりたいって思ったことあるんか?」 「え?」 「ないやろ。俺に抱かれたいって思ったことあるか?」  玄太はうつむいて考え込む由羅の頭を撫でた。 「俺のもの舐めたいって思ったことあるか?ないやろ?」  由羅は真っ赤になってうつむいたまま。 「俺に舐めて欲しいって思ったことあるか?キスする時、舌入れて欲しいって思ったことあるか?ないやろ?」  そりゃ…返事のしようがないよな…と自嘲気味に微笑みながら玄太は続けた。 「俺は全部したいと思った。それでも何で無理やりしたくないかって、それは由羅が大事やから。離れてでも自分の気持ちを抑えたかったんは、由羅を傷つけたくなかったから。なんでか。俺は自分より何よりおまえが大切やから」  由羅が驚いたように顔を上げた。 「わかってる。由羅なら俺に何されても怒らんやろう。突然襲い掛かっても、無理やり犯されても、玄さんだからで許してくれるやろう。でもな、それじゃあかんねん。したくないこと無理やりされたら、傷つくやろう?それが嫌やねん」 「…俺…」 「頼む、自分を大事にしてくれ。何されてもええとか言わんといてくれ。やりたい言うたん誰やって、ツッコミたくなる気持ちはわかるけど…頼むから自分の気持ちを最優先してくれ」  玄太は由羅の手を握りなおして頭を下げた。 「俺は…玄さんと一緒にいたい。それ以外、何もいらない」  胸がつぶれそうだった。罵倒でもなく、気持ち悪いでもなく、卑怯な自分にこんなことを言ってくれる愛しい人…玄太の瞳から自然に涙がこぼれた。 「玄さんが一緒にいてくれるなら、俺、何でもする。自分を大事にしてるよ。だって俺の望みは玄さんと一緒にいることだから」  俺は…なんて自分勝手な男やろう…玄太は流れる涙をぬぐうことも忘れ、由羅の目を見つめた。 「ありがとう。ごめんな…」 「謝ることないのに…玄さんは悪くないよ」  由羅はいつだって“玄さんは悪くない”そう言ってくれた。そんな愛しい人の唯一の願いが自分と一緒にいることだなんて。嬉しすぎる。絶対に叶えてあげたい。 「わかった。言ったら絶対嫌われると思ってたのに、嫌われへんかったし…由羅も俺の気持ちがわかったやろうから、他の方法考えよう」  由羅と一緒にいながらも襲わずにすむ方法。 「2LDKの家に住んで、由羅は寝る時必ず部屋の鍵をかける。露出の多い服を着ない。俺は自分の性欲がたまらんよう、こまめに風俗に通う。襲う体力がなくなるようジムに通う…後は…」  由羅も何か考え込んでいるようだった。 「いざとなったら、去勢するわ」 「ええ!!ダメだよ、そんなの」 「いざとならへんかったらええねん」 「俺だって玄さんを大事にしたいのに」 「これ以上ないってくらいに大事にしてもらってる」 「でも…」 「とにかく…新しいところに引っ越すまでは俺、こっちで寝るわ」 「うん…」 「おやすみ」 「…うん…」  まだ衝撃が収まらないのか、泣き出しそうな由羅。玄太は大きく深呼吸して両手で由羅の頬を包み…そっとキスをした。 「これでよく眠れるで」  驚いたように目を見開いた由羅は…“うん…”とだけ答えた。  だから…キスしてくれなくなったのか…  今回のおまじないは一向に効く気配がなく、由羅は眠りにつけずあれこれと考えを巡らせた。  最近、おやすみのキスをしてくれなくなった。抱きしめてくれなくなったし…布団も離して敷いてたし…そっか…玄さん、俺のこと抱きたかったんだ…  別にいいのになと由羅は思ってしまう。玄さんになら、本当に何されてもいいのに。どうしてダメなんだろう。俺を大事にしろっていうけど…十分大事にしてると思うのに。これ以上どうしろって言うんだろう。  玄さんのそばに行きたい…ギュッと抱きしめて欲しい。襖を開ければそこにいる。だけど、今は開けてはいけない気がする。襖を開けたら玄さんが襲い掛かってきた。もしそうなっても全然構わない…だけど玄さんの話を聞いていると…今はこうして眠るしかないのだろうと由羅は自分に言い聞かせた。  風俗に行くって言ってたけど…ヤダな…他の人が玄さんに触るなんて…何で俺じゃダメなんだろう。触らせたくない。玄さんを他の人に触らせたくないのに…  イライラする。頭をかきむしりたいくらいイライラする。ムカムカして気持ちが悪くなってきた由羅は大きく深呼吸した。  俺…玄さんとしたくないんだろうか… “俺とやりたいって思ったことあるんか?”  いや、ない。 “俺に抱かれたいって思ったことあるか?”  いや、それもない。 “俺のもの舐めたいって思ったことあるか?”  考えたこともなかった。 “俺に舐めて欲しいって思ったことあるか?”  それも考えてみたことがない。 “キスする時、舌入れて欲しいって思ったことあるか?”  もっとして欲しいって思ったことはあるけど…  確かにどれもしたいと思ったことはない…だけど、それが嫌かと聞かれれば嫌じゃない。  玄さんに抱かれている自分…恥ずかしいだろうけど…嫌じゃない。  玄さんのものが目の前にあったら…何の嫌悪感もなく舐められると思う。ただ…立ち上がった玄さんのものを見たことないから…見たら怖気づくかも知れない。でも俺…そういう玄さんのもの…見てみたいかも。  自分のものを玄さんに舐められる…玄さんが舐めてくれたら…きっと気持ちいい。すごく気持ちいいはず。いや、恥ずかしくて、それどころじゃないかもしれなけど…  キスは…したい。いつもの軽く触れるようなキスを、何度もして欲しい。それに…この前、玄さんの舌が口に入ってきた時も、唇と舌を吸われた時も…ドキドキしたけど…嫌じゃなかった。  どれだけ考えても、玄さんと寝るのに何の問題もない気がする。明日もう一度言ってみよう。それから…朝、玄さんが家を出る前に風俗には行かないでってお願いしてみよう。  そこまで考えてすっきりしたのか、由羅はゆっくりと眠りに落ちた。

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