42 / 44

君の隣にいたいから プロポーズ

藤の部屋に手を繋いだまま戻る あの頃と変わらないシンプルな部屋。 落ち着く空間… 扉が閉まると耐えられなくて藤を抱き締めキスをした。 甘い甘いキス… 「藤…会いたかった…毎日お前のことばかり考えてた」 「俺も…俺も卯月のこと考えてた」 フワリと幸せそうに笑う藤はとても可愛くて… 嬉しい…俺のこと考えていてくれたことがとても嬉しい 藤の手を取ったまま手の甲に口付ける 「この指輪まだ持っててくれたんだね」 頬を染める藤が愛しい… 「ねぇ藤。改めて言わせて?…僕と結婚してください」 ジャケットのポケットから小箱を取り出し差し出す 「はい。よろしくお願いします」 もう一度どちらとも無く口付ける。 藤と1つに溶けてしまいたい…藤…愛してる… 「誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう…これからもよろしくね」 君の隣にいたいから… 俺はお前を離さない fin.

ともだちにシェアしよう!