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第2話

濱田省吾。それが俺の名前。45歳、会社勤め。嫁と子供はいません。何故なら俺はゲイだから。最後に恋人を作ったのは6年前。手酷く振られて以来人間不信になった俺は、恋人を作るのを辞め一人で生きていくことを決めている。 どんな振られ方したんだって?まず、俺は本命じゃなくて浮気相手の1人だった。なんとなーく他に相手居そうだなーって思ってたけど、気付かないふりをしていた。だってえっちは上手かったし、何より俺のこと好きだよって言ってくれていたから見逃して。 でもさ、発見しちゃったんだよ俺…。俺のアパートで知らねぇ誰か連れ込んでセックスしてる彼氏を。たまたま早く帰れそうだったから、驚かしてやろうと思って連絡せずに帰ったらそれよ。しかも第一声が「ちょっ、もうすぐでイケたのに!」ですってよ奥さん。酷くない?ねぇ? そうして相手(本命の子)は逃げ帰り、俺は散々罵詈雑言を彼氏に投げつけられた。せっかく本命の子とえっちしてたのに、この██、████!██!!!…あ、うん、もう記憶から消したいからあえて思い出さないけど結構酷いことを言われました。はい。 そうして俺は彼氏と同棲を強制的に解約させられ、家を追い出されましたとさ。(アパートは元カレのものだったんだよちくしょう) 幸いなことに、次のアパートはすぐに見つかった。その時は運がいいなーなんて思ってた。 でもそのアパート、まさかの元カレの母親のアパートでさ。この母親が癖もんで、元カレの言い分しか聞かず、何言ったのか知らないけど住み始めた2日目からほかの住人からの嫌がらせが始まったんだ。ゴミぶちまけられたり、張り紙で酷いこと書かれたり。大家さんである元カレの母親(いか母親)はそれを完全無視。 退去しようと何度も試みたけど、母親は全くうんと頷いてくれなくて。仲介業者を頼ってみたものの、彼らは既に母親の手中。これまた全く取り合って貰えなかった。 最終的に会社辞めて、夜逃げ同然でアパート抜け出して…それが、6年前。39歳の時。 今は45歳。39歳の時に知り合いに掛け合ってもらってどうにか会社に入ることができたんだ。その時初めてようやく運が巡って来たのだと思った。 思ってたのに。 「……は?」 目の前にいるのは、あの元カレ。どこから聞いたのか、俺のアパートに来ていた。

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