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第7話
全く話を聞いて貰えず、俺は佇むばかり。そのうち様子を見た王が片手を挙げると、広間は途端に静かになった。
「まあ、よい。それが召喚されし者だというのはそなたらも鑑定した上で言っておるのだろう?」
「もちろんでございます王よ」
「…ならば、それを召し上げよ」
「なっ」
召し上げよ…?え、何、俺、差し出されるの?誰かに?
首を傾げていると、王の隣の男が声を出した。
「父上!いくら私が召喚されし者と婚約を結ぶと言ったとはいえ、このような者とはさすがに…!」
悪かったな、このような者で。またムッとさせられ顔を顰めていると、王が片手で頭を抱え、片手で男を制した。
「お前が言ったことだ。責任を取りなさい」
「……そ、んな…」
てか、こいつら親子なんだな。2人とも失礼極まりないところがとても似ている。
息子は膝をついて両手を組み、何かに祈っているような姿を見せた。そして立ち上がると、俺を睨みつけ、絶対に私は認めないからな!と言い放って早足で出ていってしまった。
その後俺は謁見が終わったとかなんとかで広間を追い出され、メイドらしき女性たちに手を引かれ個室に閉じ込められた。閉じ込められたと称したのは、部屋に入った瞬間大きな音を立ててガチャりと鍵が閉まった音がしたからだ。
「……まじ?」
俺、まだ体濡れてるんですけど。替えの服とか、ないんですか??まじで??
俺はこの国の無礼さに頭が痛くなってきていた。
室内は、暖炉とベッド、ソファーが2脚とテーブル、それから格子の着いた窓が2つあった。……格子の着いた窓?
俺は窓のそばに行くと、外を眺めてみた。大きなヨーロッパ式の庭園が見える。しかしその綺麗さも、格子のせいで半減して見えた。ここはまるで…そう、牢屋だ。
俺はソファーにドカッと座ると、まだ濡れている髪をパサついたタオルで拭った。
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