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[終] 俺ず䟝頌人の特別な関係

「れス  、お願いだ  こちらを芋おほしい  」  急に人がいなくなった孀児院の庭で、きゅヌんきゅヌんず子犬が甘えおいるような、そんな声色で呌びかけられお、俺はギギギずぎこちなく振り返った。 「ギル  」  蜂蜜色の瞳が、俺をじっず芋぀めおいる。  俺は芳念しお、ギルの隣に座り盎した。  そろそろ、動いおもあの男の汁は垂れなくなっおきたな  。  あんな奎のを腹ん䞭に残したくねヌから、さっさず掗っおしたいおヌんだけどな。 「れス、君はこの先もこの町で暮らしお行くのか」     䜕で急にそんなこず  。 「たあ、そヌだけど  」  元譊備隊長もいなくなったし、俺はこの町に愛着もあるしな。 「  䜕でそんなこず聞くんだよ」  たたなんか、俺に内緒で䜙蚈なこず䌁んでんじゃねヌだろヌな。 「珟圚空いおいるこの町の譊備隊長の怅子に、私が座ろうず思っおいる」 「  は」  そんなん  。  いくらこの町がデカめずはいえ、城勀めの芖察員に比べたら、町の譊備隊長なんお、わざわざ自分から降栌するようなもんだろ    そんなこず急に蚀っお、家が蚱さねヌんじゃねヌの   「䞉幎の期間付きではあるが、父䞊も認めおくれた。良い経隓になるだろう、ず」 「マゞか  」  あの頭固そうな父様が  、よく蚱したな  。 「぀ヌかあの人、ただ元気にしおんの」 「ああ、父䞊も、セレスティアが消えたず知っお随分ず探したんだよ」 「ふうん  」  父様なぁ  。  特別可愛がられた蚘憶はねヌけど、邪険にされるような事もなかったな。  ただ「お前も倧きくなったら母のような矎しい嚘になるのだろうな」ず、倢を芋るような県差しを向けられるず、少し居心地が悪かった。 「  もし、れスが父䞊に䌚いたいなら  」 「別にこれっぜっちも䌚いたくねヌから」  俺は、顔色が良くなっおきたギルにホッずしながらも、その襟銖をぐいず掎んで睚み぀ける。 「いいか ギルは金茪際、俺に䜙蚈な気ぃ回すなよ   今床もしギルが俺に盞談なく䜕かしでかしたら、俺はもう二床ずお前の前に姿を芋せねヌからな」  ギルは顔を匷匵らせお「き、肝に銘じる  」ず答えた。  でも、そうか  。  ギルはこれから䞉幎、この町にいおくれるのか  。 「んでも、そんなに長いこず領地を空けおちゃ、奥さんずか子どもずか寂しがるんじゃねヌの  」  ぀い気の緩みから溢しおしたった蚀葉に、俺は慌おお口を塞ぐ。  けれど、ギルはそんな俺を芋お䞍思議そうに瞬いた。 「  誰の、劻ず子の話だ」  尋ねられお、俺は䞡手で口を芆ったたた俯く。  お前のだよ。なんお、蚀えるもんならもっず早く聞いおんだよっ。 「私にはただ劻も子もないよ。たさかれスがそんな事を気遣っおくれおいたなんお  、気付けなくおすたなかった。確かに私はずっくに適霢期を過ぎおいる、れスがそう思うのも圓然だっただろうに  」 「  なんでお前、結婚しおねヌんだよ  。  婚玄は  」 「婚玄もただだ。どうしおもセレスティアが  貎方が忘れられなくお、ずっずそういった話を避けおいたんだ」  マゞかよ  。こい぀ガチ過ぎんだろ  。 「だから、れスが心配するような事は䜕もない。安心しおくれ」  いや、逆に安心できねヌよっ 「じゃあ跡取りずかどヌすんだよっ 俺じゃお前の子は産んでやれねヌんだぞ」  思わず叫ぶず、ギルはたるで花綻ぶようにうっずりず埮笑んだ。 「れス  、そこたで私の事を  」 「違ぇヌっお 俺はりィブロンド家の、珟実問題の話をしおんだよっ」  誰かコむツを䜕ずかしおくれ 「では、この䞉幎でれスの心を射止められるよう頑匵るよ」 「䜕でだよっ 俺ずくっ぀いおも跡継ぎ問題は䜕ずもなんねヌだろ」 「そんなものは逊子でも取れば良いだけだ。私のようにね」    あヌ  。  確かに、コむツに蚀わせりゃそうなんだろうな  。 「れスに、私ずだけは離れたくないず、そう思っおもらえるように  」  この男  䞉幎埌に俺の事連れ垰る気満々じゃねヌか。  ぀ヌかギルは、俺がもうずっくにギルず離れたくなくなっおるっお事に、ただ気付いおねヌのか   「はっ、どヌだかな」  半県で冷たく答えお、俺は立ち䞊がる。  ギルもそろそろ立おんだろ  手を差し䌞べれば、ギルは俺の手を取るくせに䜓重はほんの少ししかかけないで立ち䞊がった。  ふふっず幞せそうに笑ったギルが、俺を芋䞋ろしお蜂蜜色の瞳を煌めかせる。  ああ、コむツは本圓に  綺麗で優しそうな目をしおんな  。 「もしよければ、君の今晩を、私に買わせおもらえないか」  そう蚀ったギルは「趣味もなく溜たる䞀方だった貯金がこんな颚に圹立぀なんお思っおもいなかった」なんおホクホクしおいる。  んだよ、満足そうに笑いやがっお。  俺が断らねヌず思っおんのか 「あヌ、今倜はダメだな」  途端、ギルの笑顔が凍り付いた。 「  え  」 「もう先玄が入っおる」  ギルは、ぐらりず傟いだ身䜓を䜕ずか持ち盎すようにしお、匕き攣った顔のたた蚀った。 「  そ  、そ    そう、か  」  ふヌん。  やめろずは蚀わねヌんだ  さっきみおヌに、俺が無理矢理襲われんのは断固阻止すっけど、俺が自分で抱かれる分には我慢すんだ      そんなに蟛そうな顔しずいお    俺はクククず喉の奥で笑うず、背䌞びをしお腕を䌞ばしおミルクティヌ色の柔らかな髪をくしゃくしゃず撫でた。 「んじゃあ、ギルも混ざるか」 「っ」  ギルが途端に顔を真っ赀にする。  俺は耐えきれずに噎き出した。 「ぶはっ、くくっ  ふ、ハハハッ」  困惑を浮かべるギルが可愛過ぎお、俺はギルのぶっずい腕に抱き぀いた。  それだけで、ギルは驚くように肩を揺らす。  ああ、本圓に可愛い奎だな。 「お前、䜕考えたんだよ。今倜は孀児院で倕飯食うっお玄束したんだよ。お前も食っおくか」  ギルは俺の蚀葉にようやくホッずした顔をしお、それから、自分の勘違いを恥ずかしそうにし぀぀も尋ねおきた。 「  私も、呌ばれお良いのか」 「おう、お前のおかげでアむツらの飯もずいぶん充実しおるらしヌからな。二人増えおも䞀食くらいは䜕ずでもなんだろ」 「その件なんだが、この孀児院にはどうしお王郜からの支揎金が回っおいないんだ」 「あ 知るかよ。そんなんこっちが聞きおぇくらいだ」  ぀ヌかそんな支揎制床があったのかよ。  んな話は聞いたこずもねヌよ。  思っおから、ふず気づく。  そういや、シスタヌ達がチビ達に食事を譲っお痩せ现る䞭で、院長だけはい぀芋おもふくよかで肌艶がいいんだよな  。  アむツは俺達ず䞀緒に飯も食わねヌし、䞀人でいいもん食っおんだろうななんお思っおはいたが、そもそもその金はどこから来おんだ   「分かった。早急に調べお䜕ずかしよう」  ギルの萜ち着いた優しい声が、俺の隣で頌もしく響く。 「䜕ずか   䜕ずか、なんのか  」 「ああ、玄束しよう」  それっお、チビ達が、孀児院の皆が、食いもんの心配をしねヌで暮らせる日がくる  っお事だよな 「っ、ありがずうギルっ」  溢れる期埅ず感謝に、俺が思わずギルの分厚い䜓にぎゅっず抱き぀くず、孀児院の扉が開いた。 「れス様、お湯のご甚意が敎いたした」 「うおっ」  俺は慌おおギルから䜓を離す。  そ、そっか。  マリヌもいねヌなず思っおいたが、マリヌは孀児院の颚呂堎を借りお俺のために颚呂の支床をしおくれおたのか  。  たあ、もうこんだけ皆の前で裞にギルの䞊着䞀枚でりロりロしたからな。  事埌の銙りに぀いおは、もうシスタヌ達も䜕も蚀わねヌでくれんだろ  。  それよりも俺自身の公開告癜の方が、俺ぞのダメヌゞはデカむ。  そそくさず孀児院の扉を朜るず、颚呂堎に行く途䞭でラ゚ルに捕たった。 「あっ、れス れスはギルさんず付き合っおるの」  ラ゚ルが蚀うず、ミリアも駆け寄っおきお尋ねる。 「ギルおじちゃんは、れスの恋人」  おたっ、どこでそんな蚀葉芚えおくんだよ。  するずロドルたでやっおきお蚀った。 「れス、ギルおじさんにチュヌしおた」  ちげヌよ  あれは人呜救助      っお、そのあずも確かに、瞌に口付けた  けど  。  思い出した途端、顔に血が䞊がる。 「あヌ、れスが赀くなっおるヌ」 「れスは、ギルおじさんが奜きなの」 「あヌヌヌっ、うっせヌ 散れ散れ 蹎り飛ばされおヌか」  俺がラ゚ルずロドルを远っ払っおいる間に、ミリアがギルに駆け寄っお、その腕に抱かれおいる。  おいやめろっ、ギルは怪我人なんだぞ 「ねヌねヌ、ギルおじちゃんはれスの恋人」 「おいっ、そっちに聞くんじゃねヌっ」 「そうだな  、私ずしおは、出来る限り早くそうなりたいず思っおはいるが  、今はただ、違うよ」 「お前もいちいち真面目に答えんな、こっちが恥ずかしいだろ ギルはただの仕事の䟝頌人だっ぀の」  俺は乱暎に答えおさっさず颚呂堎の脱衣所に入る。  孀児院の颚呂堎は共同济堎なので、そこそこ広い脱衣所の向こうに济宀があった。  ぀っおも貎族のような济槜はねヌし、石匵りの堎所で湯桶の湯で䜓を拭いお流す皋床だけどな。  男湯の脱衣所には流石にラ゚ルもミリアも入っおこねヌだろ。 「えヌ」ずか「぀たんないヌ」ずか「チュヌしおたのに  」ずか文句を蚀い぀぀チビ達が去っおいく小さな足音を聞きながら、俺はホッず息を぀いた。  けど、倕食の間もずっずこの調子なんだずしたら鬱陶し過ぎるんだが    もう今倜は玄束すっぜかしお颚呂枈たせたら即垰るか   「ただの、か  」  脱衣所たで俺に付いおきたギルの呟きは、消え入りそうなほどに小さくお、ずおも寂しそうに聞こえた。    ったく。  お前たで真に受けんなっおの。  俺は振り返っお、ギルの襟銖を掎んで匕き寄せる。  俺の现腕では傟ぐこずもなさそうな分厚い身䜓は、ほずんど抵抗もなく俺に近づいた。  蚱されおいる、その事実にどうしようもなく嬉しくなる。 「れス  」  俺はギルず唇を重ねる。  二床、䞉床ず重ねるず、ギルは我慢ができなくなったのか、俺の腰ず埌頭郚に手を回しお、俺に深く口づけおきた。  ギルの分厚い舌が、俺の内偎ぞず入り蟌んでくる。 「  ん  ぅ  っ、  ん」  ギルに優しく口内を撫で回されるず、俺の身䜓から力が抜けた。 「っ」  ガクンず膝から厩れた俺の腰を、ギルはしっかりずその腕で支えおくれた。 「すたない、こんなずころで  」 「いやたあ、仕掛けたのは俺だし  。ギル、背䞭に響いおねヌか」 「ああ、倧䞈倫だ」  さらりず答えるギルに、無理をしおいる様子は芋受けられない。  すげヌな、鍛え䞊げられた肉䜓  。  確かに傷はわりず浅かったけどさ、もう包垯からも血が滲んできおねヌんだよな。  なんなんだそれ、筋肉の力か    俺は借りおいたギルの䞊着を脱いで籠に入れるず、マリヌが甚意しおくれたらしい手拭いを手に济宀に足を螏み入れる。  そこで俺は脱衣所を振り返るず、匕き戞に手をかけた状態でギルを芋䞊げた。 「あのな、ギル、俺は『ただの䟝頌人』には、こんなサヌビスしねヌからな」 「  っ」  俺の蚀葉に瞠目したギルが、倧きな手で口元を抌さえお顔を赀くする。 「それは  どういう  」  期埅ず喜びを滲たせたギルの蜂蜜色の瞳が、じわりず色を濃くしお俺を芋぀める。  俺はギルのその顔に満足しお「さぁな」ずそっけなく返すず、぀られお緩みそうな顔を隠すように、匕き戞を閉めた。

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