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第2話
「とにかく帰ろう」
そう言って立ち上がり、汚れた部分を叩き払う。
にしても。足首を掴まれた感覚がなかったら……危ない所だった。
「ふふ、嬉しいわ」
「ん?」
「今度はちゃんと、助けてくれたんだね」
パンパンと土を払っていると、背後から洸太の意味深な台詞が聞こえた。
心なしか、洸太の額がぱっくりと割れ、血が噴き出しているような気さえ……
いや、んな事ある訳ないだろ。
「立てるか?」
振り返ると洸太は、こめかみ辺りを押さえて踞っていた。
明るくしていたけど、相当痛いんだろう。
「ほら」と手を差し伸べると、俺を見上げた洸太が満面の笑みを溢す。
「やっぱ、好きや」
「はいはい」
重ねられた手。
掴んでくんっと引っ張り上げると、俺の隣に立った洸太が恋人繋ぎに変え、口元を歪ませる。
「……もう、逃さないからね」
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