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「たーちゃん! ままたちにかーねんしょんをあげよ!」
遊びに来た"れいすけ"と遊ぼうとおもちゃ置き場からおもちゃを取り出している時、れいすけが唐突に言ってきた。
かーねんしょん? と首を傾げた。
そういえば最近、テレビでそのようなことを言っているのをよく見かける。
テレビを指差して、首を傾げてみせると"まま"はどういう日なのかを教えてくれた。
いつもの優しい笑みだったけれど、うらやましそうな目をしていた。
「ままたちにばれないようにかいたいけど、ぼくたちだけでかいにいくのはあぶないし⋯⋯」
「⋯⋯⋯」
んー、と悩むれいすけ。一緒になって考える。
外に行く時は必ず"ふくろだ"と行かなければならない。
その前に"あんの"に言わないとだめみたいだから、けどあんのはおしゃべりだからすぐにままたちにばれてしまうかもしれない。
何か他にないだろうか。
部屋を見渡している、その時だった。
「なんなら、わたしが代わりに行きましょうか〜」
ソファに寝転がり、携帯端末を弄っていたおぐちが話を聞いていたようだ、そう言ってきた。
おぐちなら一人で行っても全然大丈夫だが、なんか嫌だ。
「おぐちさん、あ、いいかも──」
「や⋯⋯っ」
ぶんぶんと首を横に振り、全力で拒否をした。
「え、たーちゃん、なんで?」
「い、や⋯⋯っ、⋯⋯やっ」
困り顔を見せるれいすけを横目にムッとした顔をしていた。
どうしたの、と言ってくるれいすけにむくれたままでいると、座り直したおぐちが言ってきた。
「ははぁ〜ん、恐らく大河さまはご自身で買いに行かれたいのですね? 大好きなママさまなら尚更。わたしになんて頼みたくないのでしょう?」
「え?そうなの?」
なんか嫌な理由はおぐちだからというのもあるが、おぐちが言うように自分で買って、ままを喜ばせたいのもあった。
悔しいけれど、その通りだ。
素直に頷きたくないけれど、小さく頷いた。
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