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「なら、分かりました。他の方法でママさま達を喜ばせてみてはいかがですか?」
だから、それを探しているんだって。
キッと睨んでみせると、おぐちはどこ吹く風ならと言ったようにさらりと交わした。
むうっとさらにむくれていたものの、おぐちのことは無視して、また周りを見た。
一緒に遊ぼうと出していたハニワのパズルやソフビ、積み木、迷路を見ていた時、ある一点が目に入った。
「れー、すけ⋯⋯」
「どうしたの? たーちゃん」
ぴっと指を差す。
差した先にあったのは──⋯⋯。
「あっ、おえかきちょう! えをかけばいいんだね!」
すぐに分かってくれたれいすけに大きく頷く。
さすが友だちだ。言わなくても分かってくれる。
「じゃあ、さっそくかこう! ⋯⋯といいたいところだけど⋯⋯」
れいすけがちらりと見る。
目線の先には、やや離れたところのダイニングテーブルで椅子に座り、談笑するままたちの姿があった。
れいすけといる側だとれいすけままの顔は見えないが、楽しげに笑っているのが全体に伝わる。
テーブルを挟んで聞いているままは頷きながらも、微笑んでいるのがはっきりと見えた。
ままもたのしそう。
「ここじゃばれちゃうし、たーちゃんのへやにいってもいい?」
「⋯⋯ん」
その方がいいと頷いた。
「ありがとう。じゃあ、おえかきちょうとくれよんもっていこっ!」
「わたしは行かなくても大丈夫そうですかー?」
「このおえかきちょうをつかっていいの?」とれいすけと話している時、びくっとした。
まだ見ていたのか。
「はい、だいじょうぶです。おえかきするだけなので」
「そうですか。まぁ何かありましたら言ってください。ママさま達にあげられるような素敵な絵が描けるといいですねー」
その表情は見守るような微笑ましげだった。
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