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第7話
「おかしなヤツだな。あまりぼーっとするなよ」
「はい…」
「よし! じゃあ、さっそく補習を始めるぞー」
軽く碧の頭を叩き、一希は教卓に移動した。
教科書を開きながら、黒板に数式を書いていく。
並べられた数字を見ながら、碧は眉を潜めて首を捻った。
「そんな難しそうな顔するな。解き方だけは教えてやるから」
「はい…」
そうは言われても、複雑に並んだ数字を前にした碧には、いくら解き方を教えてもらっても解ける自信が全くない。
だけど、せっかく一希が教えてくれると言っているのだから、できる限り頭を捻って考えようとした。
「えっと…んー…十八、ですか?」
「ブー、ハズレ。答えは二十四」
「そんな…」
やはり自分には難し過ぎると肩を落とし、机に突っ伏してしまう。
その頭をやんわりと撫で上げる感触に顔をあげれば、一希が再び机の前に立っていた。
今度は何か、と身構えていれば、一希の顔が近づいてきて、唇に何か温かな感触がした。
一希にキスをされているのだと気づくまでに時間はかからなかったか、あまりに衝撃的な出来事に、碧は眼をパチクリとさせる。
「ん、っ…せん、せ?」
どうして、と言いたげな瞳で見上げる碧の耳元に唇を寄せ、一希は小さく囁いた。
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