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第15話

そして、テスト結果が返ってきた。 教室のあちこちで歓声や悲鳴が上がる。 「やった!」 「終わった……。」 そんな声を聞きながら、自分の答案を鞄へしまった。 その時、スマホが震える。 画面を見ると、先輩からだった。 『放課後、図書室で待ってて。』 続けてもう一件。 『そこで結果知らせるから。』 思わずスマホを握りしめる。 怖い。 すごくドキドキする。 自分のテスト結果なんて、もうどうでもいい。 知りたいのは先輩の結果だけだった。 良かったのか。 約束は守られるのか。 それとも――。 そんなことばかり考えてしまう。 それから少しだけ。 本当に少しだけ。 自分のテストが悪くて、補習になればいいのにと思ってしまった。 そうすれば。 遊ぶ約束は、また今度になる。 期待しなくて済む。 先輩に期待して、勝手に傷つくこともなくなる。 ……なのに。 そんなことを願っているくせに、放課後が来るのを誰よりも待っている自分がいた。

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