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34.一旦分かれてコンビニへ
プリンアラモードも全員で食べ進めていく。
固めのプリンは歯ざわりがちょうど良く、カラメルもほろ苦い懐かしい味のプリンだ。
レトロ喫茶らしい、固めのプリンは大満足の味だった。
「蒼樹 も、甘いものはもう食べられないみたいなこと言ってた割には良く食べるよな」
「量的には余裕だからな。これでもマスターですから、味の研究はするべきでしょ?」
「そうだな。俺もしっかりと見た目と味を覚えておかないと。プラコレのメニューのために」
男三人でデザートを仲良く食べる図ってのも不思議に見えるかもしれないけど、これもプラコレの発展のためだ。
全て美味しくいただいて、店を後にした。
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「値段もちょうどいい感じだったし、やっぱり店の雰囲気がいいよな。ここのマスターはダンディな感じだったからじいちゃんを思い出したよ」
「いかにもマスターって感じのおじさまで、渋さが人気ありそうだよな。イケメンに対抗してくるのはやっぱりダンディなおじさまか」
「レトロな雰囲気づくりっていうのも大切なんだな。蒼樹のおじいさんのプラコレが愛されていた理由が良く分かる」
歩きながら、三人で色々思案する。
じいちゃんの店とはいえ、今運営しているのは俺たちだから喫茶店イーストのマスターのようなダンディさは難しいよな。
そもそもとっきーは見た目がチャラい感じだし、ダンディに唯一近そうなのはげんちゃんだろう。
「げんちゃんは今のままでも十分いけるよ」
「その言い方、とげがあるよなー。俺はダンディから遠い位置にいるってか?」
「蒼樹が言うなら、そうだということか。ダンディ、ダンディか……」
相変わらずげんちゃんは俺のことを信用しすぎている気がする。
何度もダンディと復唱しながら、自分へ暗示をかけているみたいだ。
俺が余計なことを言ったせいで、またとっきーが微妙な顔し始める。
「もうツッコミするのもめんどいからいいや」
「とっきーは相変わらずだな。お疲れのとっきーのために飲み物でも買いに行ってきてあげよう」
「蒼樹、俺も一緒に」
げんちゃんもついてきてくれようとしたんだけど、二人で先に駐車場へ戻ってもらうように言って俺だけコンビニへ向かう。
喫茶店へ向かう途中にあったのを覚えていてよかった。
この後の予定はドライブって言ってたし、お腹は膨れてるけど飲み物はあったほうがいいよな。
「コンビニは……あったあった」
うろ覚えだったけど、無事辿り着けた。
方向音痴ってほどじゃないけど、初めてくる土地だから不安になるよな。
店へ入ろうと近づいていくと、出入り口の自動ドアの前で男性に囲まれている女性がいるのが見えてきた。
「道を教えてって言ってるだけじゃん。だから、車へ……」
「困ります。私、友達と約束があるので」
「じゃあ、友達のところまで俺たちが送ってあげるよ」
え、なんかもめてる?
しかも女の人嫌がってるみたいなんだけど……今時コンビニの前でナンパとかする?
相手は二人か、でもあの人たちが邪魔なせいでコンビニにも入れなさそうだし。
もし、何かあったらコンビニに飛び込んで助けてもらおう。
俺は緊張しながら女性の近くへ歩み寄っていく。
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