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第8話 屈辱のショー*
「そんな……」
愕然と声を震わせながら、ユオシェンは男たちを見る。彼らはニヤニヤと笑っていた。
「嫌なのか? だったらお前の大切なダーリンには先に死んでもらうことになるが……」
「や、やるっ! やらせて、くださいっ……」
屈辱と恐怖で顔を歪ませ、ユオシェンは彼らに頭を下げる。その様子を、シイナは焦りを滲ませたしかめっ面で見つめていた。
「おら! やるならさっさとしろ! ちゃんと最初に自分が今から何をするか、ダーリンに宣言してから始めるんだぞ?」
「う……、は、はい……」
震える指で巨大ディルドを拾い上げ、ユオシェンはシイナに向き直る。苛立ちを込めた彼の視線が全身に突き刺さり、死んでしまいたい気分になりながらも彼は口を動かした。
「シイナ、俺頑張るから……今から、この、えっと………」
「ちゃんと大きな声で言わないと聞こえねぇなあ!?」
「ひっ……、こ、この極太ディルドで、オナニーしますっ。お、俺がイキ狂うとこ、見ててくださいっ……」
要求されていることを口に出し、改めてそれがどれだけ最悪なことなのかを実感する。
今から自分はよく知りもしない男たちに命令されて、彼らに痴態を見せつけないといけないんだ。しかも、そんな状況なのに興奮してるってシイナに分かるようにしないといけなくて。
シイナに嫌われる。誰相手でも股を開くんだって思われる。失望されて見捨てられる。
そんな想像が次々に脳裏を駆け巡るも、動き出した状況は止められない。
カチャリ、とシイナに向けられた銃を見せつけるように構え直され、ユオシェンは覚悟を決めた。
「い、いただきますっ……」
いつか誰かに教え込まれたような気がする挨拶をディルドに向けて言い、ユオシェンはその先端を口に含む。
こんな大きいもの入るかどうか分からない。せめて表面を濡らして、ローション代わりにしないと。
「んっ、ふ……ぅ、んむっ…………」
ユオシェンは棒アイスを食むようにディルドを咥え、上からちゅぽちゅぽと唾液を纏わせると、ほとんど頬ずりをしているような動きで本体に舌を這わせて塗り広げていった。
ディルドのゴムと金属が舌に当たるたびに、苦いような冷たいような妙な感覚が額の奥へと広がっていく。
その違和感はやがて脳全体を包み込み、もっともっとと体を急かす。ユオシェンは肉体の主導権をその違和感に奪われようとしていることに気づけないまま、夢中で奉仕を続けた。
「ははっ! 随分と熱中してるみたいじゃないか。そんなに美味かったのかぁ?」
「へ……? ひゃい、おいしいれす……?」
シイナに苦々しい目を向けられていることにも気づかず、ユオシェンは鈍った頭で素直に返事をする。彼の思考は完全にディルドに塗られていた何かに乗っ取られ、自分の恋人に見られているということすら忘れつつあった。
だが男たちはユオシェンが完全に正気を失って楽になることは許さず、恍惚とした表情でディルドを舐め続けるユオシェンの頭を掴んでシイナの方へと向けさせた。
「ほら、ハニーちゃん。大切なダーリンのこと忘れちゃダメだろ?」
「ダーリンも可哀想にな。お前のその姿見たら、さすがに幻滅しちまうかもなぁ?」
「ひっ、や、やらっ……見ないでっ、やだやだぁっ……」
幼い子供のように泣き出したユオシェンの目の前に、リーダー格の男がしゃがみ込み、見せつけるようにディルドを目の前で振った。
「種明かししてやるよ。このディルドにはちょっとヤバい媚薬が塗り込んであってなぁ。薬が抜けるまではどんな苦痛も快感に変えてくれるんだよ」
「はぇ……び、やくぅ……?」
「イキ続けりゃあそのうち正気に戻れるが……その前にテメェが壊れちまうかもなぁ?」
ディルドの先端を目の前に差し出され、ユオシェンは無意識のうちにそれに吸い付く。そして誰にも強制されていないのに、自分から頭を動かして擬似的なフェラを始めた。
「ん、ふぅ、ふっ♡ ん、んむっ、むぐ、ごっ……♡♡」
ディルドを持つ男を上目遣いで見上げながら、舌を絡め、吸い付き、無機物であるそれに何とか悦んでもらおうと媚び続ける。
その滑稽な姿を周囲の男たちはあざ笑い、シイナは忌々しそうに目を細める。
「ん、んっ、ぐ……♡ はぁっ、んごっ……んっ、むぅ………♡」
「はいはい、盛り上がってるとこ悪いが、そろそろ本番を見せてもらってもいいかな?」
「んっ、ぷはっ……、ほん、ばん……?」
ドロドロに溶けた思考では言われたことを理解できず、ユオシェンは何故気持ちの良いものを取り上げられたのか分からず心細げな顔になる。男はディルドの底をいじると、床に固定するためのアタッチメントを取り出し、ディルド本体をユオシェンの目の前の床へと立てる形で固定した。
「ほら、跨がって腰を振れよ。口で奉仕するよりずっと気持ちよくなれるらしいぜ?」
「きもち、よく……えへへ……やりますぅ……♡」
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