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第18話 ゲームオーバー*

 数十分後、ユオシェンは全身を拘束され、ベッドの上で身もだえをしていた。  目には厳重な目隠しがつけられ、耳には大きなヘッドホンが装着されている。口にはボールギャグが噛まされて、言葉を話す権利すら与えられていない。  その上、耳を覆うヘッドホンからは大音量で録音された自分の喘ぎ声が垂れ流されており、被虐趣味のあるユオシェンが興奮しないわけがない状態だ。  乳首にはローターが貼り付けられ、アナルからも中に入れられた小型ローターのコードが数本伸びている。だというのに性器の根元にはきつく拘束ベルトが巻かれており、ユオシェンの射精を禁じていた。 「ン、んぐっ……ふぅっ、うぅーっ………♡」  ローターの弱い振動で徐々に性感が高められ、開脚した姿勢で固定されたユオシェンはぎしぎしと拘束を揺らす。手首も首に巻かれた首輪と鎖で繋がれているので、玩具を取り外すことも逆に自分でいじることも許されていない。  シイナはベッドサイドの椅子に悠然と腰掛けて読書をしていた。時折、ユオシェンが油断したタイミングで数十秒だけ振動の強さを上げると、ユオシェンの全身はそういう遊び道具か何かのように大きく跳ね上がって反応する。 「んっ、お、おぉ、っ~~~~♡♡ お、ご、ごぁっ……♡♡」  いつ激しい快楽を与えられるかも分からない状況で弄ばれながら、ユオシェンは明らかにこの状況を楽しんでいた。抵抗できない状態で愛する人に支配され続けるのは、彼にとってご褒美でしかない。  これではお仕置きにならないな。  戯れのように手の中のリモコンを上下させながら、シイナは考え込む。  何か、マゾヒストのユオシェンが泣いて嫌がる責め苦はないものか。オイタをした時に殴りつけてもなんだかんだ悦んでいるコイツに痛みでの責めは無意味だ。だとすれば、いつも通りにはなってしまうが快楽責めをするしかないか――  ぴたりと手を止め、シイナは最悪の責め苦を思いつく。  そうだ。俺以外の奴に売り飛ばされるのをあんなに怖がっていたのなら、擬似的にそれを体験させてやればいい。そうすれば学習能力のないコイツでも少しは教訓として思い知るだろう。  シイナは立ち上がると、ユオシェンのヘッドホンをずらして、腹の底に響くような低い声で囁く。 「ユオシェン、少しは反省したか?」 「ん、ンぐ、ごっ――!♡」 「そんなに興奮して、これがお仕置きだって分かってないみたいだな」 「ごっ、ん、ごぉ、ぐっ……?」 「仕方ないから次の段階だ。……実はこの部屋には、俺の部下を数人呼んであってな」 「ん、んぐっ!?」  快楽の揺り籠で揺らされていたであろうユオシェンの意識がハッと覚醒する。もちろん部下がここにいるというのは嘘だ。だが視覚も聴覚も奪われていたユオシェンにはそれが分からない。 「ゲームといこうじゃないか、ハニー。これからお前の射精を封じてるベルトを取る。そこから五分間、射精を我慢できたらお前の勝ち。我慢できなかったら……罰ゲームとして、俺の部下にお前を犯させるからなァ?」 「ご、んぐ!? ごっ、ごぉっ!」 「ははは、そんなに喜ぶな。できるだけ優しくするよう言ってやるよ」 「ん、んぐぅっ、うぅーーっ……!」  首をブンブンと横に振って、ユオシェンはその提案を拒絶しようとする。シイナは軽く笑うと、再び彼の耳をしっかりとヘッドホンで覆った。 「ンンー、んーッ! ごっ、が、ごぉーっ……!」  言語を奪われた状態で、必死でユオシェンは命乞いをする。シイナはそれを愛しさを込めて眺めた後、後ろの穴に入っていた小型ローターを引き抜き、先日購入したばかりのディルドにローションを00垂らしてから、ユオシェンの性器の拘束へと手をかけた。 「ンっ、……んぅ、うーっ………♡♡」  ベルトを外した刺激だけで彼の性器は細かく震え、今にも熱を吐き出してしまいそうな有様になっていた。だがそれを許してしまえば、恐ろしい未来が待ち受けているということも理解できているのか、ユオシェンは全身に力を込めて絶頂を我慢しているようだった。  シイナは、ローションがたっぷりついたディルドをユオシェンの穴の入口へとぴたりとつける。ひんやりとしたその間色に反応し、彼の性器の先がまた震えた。 「ほら、入れるぞ?」  聞こえていないのは分かっているが、あえて煽るようにシイナは言う。  何か言われたことだけは理解したのだろう。ユオシェンの体に緊張が走ったが、シイナはそれを無視して無機質な玩具を一気に内側へと突き入れた。 「ん、ごぉ、お、お”ッ~~~~~♡♡♡」  くぐもった声が口枷の隙間から溢れ、性器の先端からぴゅっぴゅっと液体が飛び散る。  この段階でアウトとしてもよかったが、どうやらユオシェン自身はまだ自分が耐えられていると思い込んでいるようなので、シイナは大目に見てやることにした。  もう少しぐらい絶望的な状況で快楽に耐えるユオシェンを見ていたかったというのも理由ではあるが。  挿入の快感を足の指をきゅっと丸めて耐えている恋人の太ももを撫で、ぞくぞくっと背筋に寒気を感じている姿を愛でる。  ユオシェンは深いトコロも好きだが、浅めの位置で前立腺を押しつぶされるのも大好きだ。奥は本番に取っておいて、今は手前で遊ばせてもらおう。 「ん……ぅ、っ、オッ、お………♡」  ゆっくりと浅いところを動かし、決定的な急所の位置を探る。耐えなければという気持ちと快楽の間で思考が固まってしまったのか、ユオシェンはのけぞって喉を見せたままの姿勢で硬直していた。 「んぐ、ご………ごぉっ、がッ……!?♡♡♡♡」  ある角度で内側を抉ると、ユオシェンの体は大きく跳ねた。位置を確認したシイナは、その角度でディルドを何度も内側に突き入れる。 「おっ、オッ♡ おご、ゴっ、かはッ♡ げっ、ごっ、ぐっ♡♡」  我慢しているつもりの内側がきゅんきゅんとディルドを締め付け、そのせいでディルドの凸凹から体が快感を拾ってしまい、またイキ狂う。 「お”、ご、おっ♡ お”おっ、ぐ、ごっ、がッ♡♡」 「イクのか? イったら、俺以外の奴からのレイプだぞ?」  ヘッドホンをずらし、シイナは囁く。ユオシェンは必死に首を横に振って拒絶した。 「ご、ごぉッ……!♡ もご、む、ゴッ♡ が、ごぼッ、ごぉッ……♡♡」 「ははは、そうかそうか。じゃあ……ユオシェン、今すぐイけ」 「ん、ごッ、ごぉぉお、がッ~~~~~~♡♡♡」  深く突き入れられた衝撃と腰に響くような甘い囁きによって、ユオシェンは派手に絶頂する。 「ご…ぉ、ぁ……ぇ………♡」  流石に自分がイったことを認めざるを得なかったのだろう。ユオシェンは拘束具の隙間から甘い声を出しながら、顔面蒼白になって震え始めた。  そんな彼のヘッドホンと口枷だけを一旦取り外し、シイナは彼の耳元で絶望の一言を囁く。 「ゲームオーバーだ。じゃあ、楽しい罰ゲームを始めようか」

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